こんにちは、多賀です。本日は、こちらの本。
私が事業のヴィジョンに掲げている言葉は、サリー・ヘルゲセンさんの言葉で
「女性が自分の最大限の強みを認識し、自信と意図を持って行動するお手伝いをする」
サリーさんは、こちらの本の著者のお一人である。
コーチングの神様が教える「できる人」の法則の著者、マーシャル・ゴールドスミスさんとの共著なので、日本語タイトルも「コーチングの神様が教える「できる女」の法則」になっているが、正直なところこれまでに、麓幸子さんや、ギンカ・トーゲルさんの本を読んでなかったら、このタイトルでは手に取らなかった。
「できる女」というイメージに、ネガティブなアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見)を持っていたからである。
マーシャル・ゴールドスミスさんの「コーチングの神様が教える「できる人」の法則」は、数年前に読んだが、コーチングのスキルを伝えているよりは、社会的に成功した男性に、「もっと気を遣え」「優しくなれ」と言っているように感じた。
当時は、男性と女性の特性の違いについて、アンコンシャス・バイアスがあるということも、きちんと知らなかったので、そんな当たり前のことか、私が読み取れないだけなのか?ちょっとモヤモヤが残っていた。
そのナゾも、この本を読むことでスッと溶けた。
(ちなみにマーシャルの書いた「コーチングの神様が教える「できる人」の法則」は、原題を直訳すると、「あなたをここまでにしてくれたことは、ここから先には通用しない。どうすれば、成功した人がもっと成功できるようになるか」だそう(笑))
成功した人の障害となる20の悪癖のうち、男性エグゼクティブの間ではよく見られるが、女性の間ではあまり典型的とは言えないもの
〇極度の負けず嫌い
〇自分がいかに賢いかを話す
〇他人の手柄を横取りする
〇きちんと他人を認めない
〇腹を立てているときに話す
〇すまなかったという気持ちを表さない
〇感謝の気持ちを表さない
〇責任回避をする
つまり、治せという悪癖が、もともと女性にはあまり見られない特性だったということだ。
逆に言えば、こういうことをしていても、男性社会では成功していれば許されてきた?!
さて、モヤモヤが溶けたところで、女性特有の悪癖として、下記のものを示している。
どうだろう?そもそも悪癖だと思っていなかったものは、ないだろうか?
悪癖だと気づかずに、「こうあるべき」に取りつかれ、自分のキャリアが得られないことを、周りのせいにしてこなかっただろうか?
私は、どっぷりこの世界に浸かっていた。戦っているようで、戦っている根源は自分の中の「こうあるべき」だった。
だから、もっとやっていいんだよー!この本も、そんなエールをくれる一冊。
この本から、私がやりたい事業の方向性も決まった。
「女性が自分の最大限の強みを認識し、自信と意図を持って行動するお手伝いをする」
いつか、サリーさんにお会いしたら、そのことを話せるようになれるように、がんばろう。
↑こういうイラストもアンコンシャス・バイアスがあることがわかるようになってきた。
女性のイラストの方が、男性よりもわずかに小さく描かれている。男性にとってもマイナスのジェンダーバイアスは、いろんなところに普通にあって、気づかないだけだった。
改めて【12の悪癖】をそれぞれ記事を書いたので、こちらもご覧ください。
女性特有の「キャリアアップを邪魔する12の悪癖」
[悪癖その1] 自分の実績をきちんと言わない
[悪癖その2] あなたの仕事ぶりをほかの人が自然に気づいて報いてくれると期待する
[悪癖その3] 専門性を過大評価する
[悪癖その4] 人間関係を築くだけで活用しない
[悪癖その5] 初日から協力者を得ようとしない
[悪癖その6] キャリアより仕事を優先する
[悪癖その7] 完璧主義の罠に陥る
[悪癖その8] 喜ばせたい病
[悪癖その9] 矮小化する
[悪癖その10] やり過ぎる
[悪癖その11] 反芻する
[悪癖その12] 自分のレーダーで注意散漫になってしまう「コーチングの神様が教える「できる女」の法則」