コーチングの神様が教える「できる女」の法則 サリーヘルゲセン著 より、女性特有の12の悪癖。
その8は「喜ばせたい病」
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[悪癖 その8] 喜ばせたい病
これは女性特有の悪癖なのだろうか
どのような環境であっても素晴らしい人間ーー思いやりがあるいい人で、周りの人がみんないい気分になれる人ーーになりたいという願望は、コーチの間で「喜ばせたい病」として知られている。これはとくに女性の間で広くみられる。
研究によれば女の子は、従順で愛想よく、他の人の役に立ち、「いい人」であることで、家庭でも学校でも褒められる。それに組織は、入社間もない女性や中間レベルの女性を「補佐的ポジション」につけることがよくある。女性たちはほかの人のニーズに応える能力で判断され、自己主張すると不利になる。
と書いている。私は詳しく調べたわけではないが、補佐的ポジションを与えられたり、選んだりする傾向や、職業は女性の方が多い感じは理解できる。
自分のためにならず、時間を取られるとわかっていても、任務や仕事を依頼されると習慣的にイエスと言ってしまう。愚痴をこぼすのが好きな人に同情して時間を費やし、なぜこういう人が私のところに寄ってくるのだろうと思う。
もし、コーチたちがこういう女性に合う率が多いのであれば、それはある程度のリーダーや自分のやりたいことが出来ている人は、そうやって成果を出すことで、現在の地位を得ているのかもしれない。
そしてそれが、今の苦しみを作りこれからのキャリアの壁を作ってしまうのであろう。
私自身も、サポート的な立場でやってしまうことは多いので、ハッとさせられる。もともとの性格もあるのだろうが、頼まれもしないのに、助けになるだろうということでやっていて、気が付いたらリーダー的な立場になっている。
本来ならばここで、リーダー的な役割に移行しなければならないのに、今までやってきたことを引続きやりながら、取りまとめもしてしまう。
そして「なぜ私ばかりが、、、」と空しくなっていたが、結局は自分が選んでいたのだと気づかされた。
もちろん家の仕事もそうだった。ちゃんと気を遣っていること、できることを証明したくて、手間暇かけなきゃと思ってがんばっていたが、結局は余裕もなくなり、いつもイライラして八つ当たりに向かってしまう。
だから今は、出来ないことはやらないし、他のサービスでまかなえること(手作りではなく冷凍食品に頼るなど)は、遠慮なく取り入れることにした。
結果的に私の機嫌もよく、家族もがんじがらめにせずに、のびのびと過ごせる空間に繋がっていると思う。
家庭に対するサービスは、どんどんエスカレートしているという。日本で言えば、「キャラ弁」のような感じだ。(キャラ弁づくりを否定しているわけではなく、私のように料理が苦手な人にとっては、大きなエネルギーが必要なのである)
ワークライフ・バランスをきちんとやらなければいけない、どちらも手も抜いてはいけない、という風潮がさらに女性たちを沼にはまらせていく。
ますますエスカレートしていく環境のなかで平静を保つには、自分の優先順をじっくり慎重に考える必要がある。
心の底からなりたい自分、そして自分の人生で達成したいものは何かを考えるべきだ。注意を逸らせるものが多くあり、プレッシャーにさらされて、後ろめたく思うことが数多くあるから、喜ばせたい病に抵抗して押し返す道を見つけるのは、かつてないほど重要になってきている。
改めて「喜ばせたい病に押し返す道を見つけるのは、かつてないほど重要になってきている」