コーチングの神様が教える「できる女」の法則 サリーヘルゲセン著 より、女性特有の12の悪癖について、気づきが多かったので、一つずつ触れていきたい。今回は「その2」。
「[悪癖 その1] 自分の実績をきちんと言わない」と根っこは一緒だが、効果は違うとサリーは書いている。
「優れた仕事をすれば自然と目立つものだ」
「私がいい仕事をすれば、人は気づくはずよ」こういった信念は、自分の仕事ぶりを主張しない格好の言い訳に使われている。
~(中略)
あなたが一生懸命働いていることにまったく気づいていない上のほうの人たちに腹を立てるばかりか、注目を集めるスキルに巧みな同僚にも腹を立てるようになるだろう。そして、あの人たちは単なる目立ちたがり屋なんだ。彼らみたいに自己中心的ではない私はえらい、と思い、日陰に立たされながら、自分のすばらしさに安定を求めるようになるだろう。
~(中略)
結局のところ、あなたの周りの人があなたの努力に気づく能力を持たないのなら、ほかで働いた方がいいだろうと考える。
私にも、まったくあてはまる。まるで心を読み取られているかのようだ。
まさか自分自身から引き起こしていたなどと、これまでチラッとも思いもしなかった。
前職で、私は男性の同僚や上司たちと働く機会が多かった。彼らのやり方を見ていると作業や会議に時間を掛けすぎ、何をやっているだろう?とモヤモヤすることが多々あった。
ある時、1店舗当たり3日掛かるであろうという仕事を、私の発案で2日で終わらせることを提案した。
合計で対象店舗は十数店あり、ただでさえ忙しい中での仕事だったので、大幅な時間とコストの削減でもあった。
しかし私はその事について、あまり主張をしなかった。心の中では「ほらね!みんな楽になったでしょう?短縮できたでしょう?」と思っていたが、誰からもそのことに触れて「ありがとう」の言葉の一つもなかった。
もちろんその期のボーナス査定でも全く反映されていなかった。そのことについても言及せず、そんなものなのかな?と思ったのと同時に、やる気を徐々に失っていったようにと思う。
寿退社が普通のあの時代に、主張してもボーナスに反映されていたかどうかはわからないが、私なりにプライドを持って仕事をしていたので、少なくとも承認欲求は満たされただろう。
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本には、女性は年齢次第で新しい挑戦をしたいか、リーダーになりたいかを勝手に判断されるとも、書かれていた。
よくいう「よかれと思って配慮した」というジェンダー差別である。
だからこそ女性は「リーダー挑戦してみたいです」「新しい長期プロジェクトに関わらせてください」言葉に出していう必要があるのだ。
ほかの人が自然に気づいてくれ、あなたが欲しがっている環境を自動で与えてくれることはないと思っていた方がよさそうだ。
仕方がない。どんなに一生懸命アピールをしても、本当になにを得たいと思っているのかは届かないのだから。
そのためにどうしたらいいのか?サリーは書いている。
仕事を通じてどこに行きたいと思って言うのかを明確にすることだ
ドン・ラオのエレベーター・スピーチの話を紹介し、準備しておくこと、だらだらと話さないことなどをポイントとして挙げた。
私も自分が何の仕事をしているのか、何をこれからしたいと思っているのか、できるだけ話すようにしているが、これまでの実績を語るのは、やはりブレーキがかかってしまう。
どうしたら、自慢と感じられずに自分の実績を相手に届くように話すことができるのか。
心のブロックを外し、失敗しながらでもやめずに挑戦していこう。