男性脳と女性脳って本当に違うの?科学的根拠はある?組織運営への生かし方とは

男性脳と女性脳って本当に違うの?科学的根拠はある?組織運営への生かし方とは

男性脳と女性脳って本当に違うの?科学的根拠はある?組織運営への生かし方とは

フリーライターの小林なつめです。

 

「男ってこういうところがあるよね」
「女だから〇〇は苦手…」

ごく普通に交わされる会話の中で、このような性別によるバイアス(偏り)を耳にする機会は少なくない。さらに『話を聞かない男、地図が読めない女』がベストセラーになった2000年以来、「男性脳」や「女性脳」という言葉も、一般的に定着したように思う。

この本で、著者は「男女の違いとは、脳の構造の違いに起因している」と主張している。
しかし、脳の構造や機能自体に「性別差はない」。
あるとしても「個人差の方が大きい」というのが、今日の科学的見解だ。

それではそもそも男女の体の性を作る仕組みはどうなっているのだろうか。

 

受精時に精子の持つ染色体によって胎児の性別は変わるが、はじめは胎児の体の構造に男女の差はない。
その後、男性ホルモン「テストステロン」の働きで男性としての体が形成される。

実はこのテストステロンが、脳の違いにも影響しているという説がある。
社会的にはまだそこまでジェンダーバイアスの影響を受けていないはずの生後1年ほどの赤ちゃんに、おもちゃや遊びの好みなどの性差が見られるのは、このホルモンの影響ではないかと考えられているのだ。

しかし結局のところ、脳は体ほど明確に男女の性差で分けられない。
脳科学の分野で行われた研究によると、男性だから「男性脳」、女性だから「女性脳」という枠組みに入る人はごく一部で、ほとんどの人が男女両方の特性を持つ「モザイク脳」だという結果が出ている。

1人ひとりが持つ背景、異なる環境や経験が、それぞれのモザイク脳を作り上げているのだ。

一方で心理学的知見によると、「感情の喚起および認識」においては「女性の優位性」が認められるという説がある。
『妻のトリセツ』などで知られる、人工知能研究者の黒川伊保子氏は、男女の思考スタイルに以下のような傾向が見られると考えている。

※これはアメリカのペンシルバニア大学で行われた研究結果が元となっている。
脳が緊張状態にあるときに用いられる神経線維ネットワークの回路に、性差による傾向が見られる。

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(※あんしん財団「はたらく×らいふプロジェクト」サイトをもとに、筆者編集)

 

この2つのタイプは仕事への取り組み方や得意不得意が異なる。

そのため組織に両方のタイプが所属することで、互いの感性や能力を補い合い、引き立て合えるのだ。
必ずしも男女の性差に落とし込むことはできないが、脳のタイプとして捉えれば、組織運営の際にステレオタイプのリーダー像ではなく、特性を活かしたリーダーになれるのではないだろうか。

いずれにしても、自分の特性にどうしても合わない方法を実行しつづけ、心理的負担が多くなる前に自分のスタイルを築いていこう。

 

【参考サイト】
脳科学者・中野信子が解説。“ジェンダー”の枠から飛び出して自由になる、頭と心のつくり方。(VOGUE)
男脳 vs 女脳?─ 感情処理における行動と脳の性差(脳科学と心理学)
男性脳と女性脳、そしてAI(MAGAGINE SANYO CHEMIKAL)
あんしん財団「はたらく×らいふプロジェクト」
【小児科医・高橋孝雄の子育て相談】男の子と女の子の“性格”はなぜ違うの?(MIKI HOUSE)
「男脳・女脳」というテーマにうんざり…性別を超える“脳の多様性”を解き明かす(文春オンライン)

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