コーチングの神様が教える「できる女」の法則 サリーヘルゲセン著 より、女性特有の12の悪癖。
ちょっとバタバタしておりまして、更新が遅れてしまいました。。
本日は、その9「矮小化する」
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[悪癖 その9] 矮小化する
女性が使いがちで、自分を小さく見せてしまう「言葉遣い」について書いている。
日本には「へりくだる文化」が重用され、男性でも「私のようなものが」「つまらない話ですが」と自分を下げながら伝えることが多い。
相手を不快にさせない、相手の邪魔をしない、という背景から、何かを言うときも、何かをする時もついつい「すみません」を使って、人間関係を円滑にしようとしてきたのだ。
私も10数年前に「すみません」をあまり使うのは、自分の価値を下げる自己暗示になる可能性があり、「お願いします」「ありがとう」「ごめんなさい」を使った方がいい、とも言われ「なるほど」と思ったものだ。
女性が自分のよさを活かして、男性社会に対して何か伝える時は、この気遣いが邪魔になる時がある。
へりくだったつもりが、本当につまらない意見の一つだと、無意識に認識されてしまうことがあるからだ。
男性だったら「謙虚な方だ」と見られるのに、女性だと「自信がなさそうだ」「本気では思っていないかもしれない」と思われてしまう。なんて残念なんだろう。
ほかにも矮小化する言葉は多くある。
たとえば「ちょっと」という言葉をしょっちゅう使うことだ。「お時間をちょっと1分だけいただけますか」「ちょっとお伝えしたいんですけど」「気がついたことがちょっとあります」。
矮小化する言葉、割り引く言葉は、確信がないことを伝える。これも自分の力を弱めるツールだ。「誰の発言が聴いてもらえるのか、それはなぜか」というハーバード・ビジネス・スクールで行われた研究では、助成は話すときに確実性を実際よりも低く見せるということがわかった。主張をヘッジしたり、他の人は別の見方をするかもしれないということを前もって認めたりして話す。
確実性は、傲慢だと解釈されるからだ。
そういわれてみると、かつての日本の代表者たちも、欧米諸国からは「自信がない」と見なされてきた。へりくだることが良しとされてきた文化を、同じように世界にやってみたら、まったく別のものとして受け取られたのだ。同様にへりくだることで、自国も自ら矮小化して捉えてしまっている節もあるように感じる。
言葉というのは、暗示でもあることがよくわかる。
では、どうすればいいのかということが、この章の後半部分に書かれている。このメッセージは、私にとても心強く響いた。詳しくは直接本を手にして欲しい。
また、補足的ではあるが、言語マニアの私には、ミレニアム世代について書かれている部分も、なかなか興味深い。
見れにある世代がいつも文章の語尾を上げて話すのは、文章が質問の時のように聞こえる効果があり、不確実性を伝えて矮小化したり割り引いたりするからだ。また反対意見を招くようにも思われる。