女性特有の [悪癖 その4] 人間関係を築くだけで活用しない サリー・ヘルゲセン

女性特有の [悪癖 その4] 人間関係を築くだけで活用しない サリー・ヘルゲセン

女性特有の [悪癖 その4] 人間関係を築くだけで活用しない サリー・ヘルゲセン

 

コーチングの神様が教える「できる女」の法則 サリーヘルゲセン著 より、女性特有の12の悪癖の続き。
今回は「その4」。

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コーチングの神様が教える「できる女」の法則
コーチングの神様が教える「できる女」の法則

 [悪癖 その4] 人間関係を築くだけで活用しない

長い間、中小企業の社長を見ていて感じていたことがあった。
彼らはとても上手に、仕事を進めていく上でのの貸し借りをしているのだ。

「うちの商品に興味がある人がいたら、紹介してください。」
「○○社長を知っていたら、繋いでくれませんか?ご紹介したいサービスがあるんです。」

旗から見ていて、そんなに直接的に頼んで、人間関係は壊れないだろうかと観ていると、日数が経つにつれすごく親しくなっていて、仕事の紹介をしあう仲になっている。

男性だけではなく、女性経営者もそうだ。相手のサービスや商品に興味がありそうな企業さんを紹介してつなげ、反対にうちが出来そうなことあったら、ぜひ紹介してくださいとお願いし、お互いの会社のためにいい繋がりをつくって、大きくなっている。
しかし女性経営者の場合、そういったケースは稀で、本当に自分が困った時や勢いがある時などにしか、できていないように思う。

少し目先は違うかもしれないが、そういったメカニズムはどうなっているのだろうと、不思議に思っていたので、この悪癖を読んで腑に落ちた。

女性は人間関係構築に実に優れている。
だが、その関係を活用するスキルとなると劣る傾向にある。

サリー・ヘルゲセン

 

有能でよく働く女性が特定の目的、あるいは自分の長期キャリアのために人脈を利用するとなると、考えることすら反発するのをよく見かける

サリー・ヘルゲセン

女性は、人間関係を自分のために使うことに嫌悪を感じる。相手からの売り込みに対し、「相手を利用している」とか「相手を大切にしていない証拠だ」と思ってしまう人が多いのだ。

私もその一人だから、それが普通のことだと思っていた。だから、冒頭に書いたように何が起こっているのかも、理解できなかった。

 

優れたキャリアはたんに才能や勤勉によって築かれるものではない。
相互に役立とうと助け合うことによる。
これは女性よりも男性のほうが得意とするところだ。お互いにプラスとなるウィンウィンの駆け引きで、多くの男性は自然にできる。彼らはそれを喜んでする。男性は、今回力になってくれたら君のために何でもするよ、ということに抵抗がない。

サリー・ヘルゲセン

これで男性の思考がよく理解できた。貸し借りをするのは当たり前で、先にお願いすることに躊躇がない。

そこで見えてくるものとして、男性は「必ず何らかの形で返せる」という根拠のない自信があるということ。
実際に、時間や手間をかけて必ず返そうと労力を費やすのだろう。

そうなると女性が自分から人間関係を活用するお願いができない問題として、あなたの側にパワーがないことを示してしまっていることになると、サリーは指摘している。
あなたを助けても、あなたからのそれに対する見返りが期待ができないというメッセージとして伝わってしまうというのだ。

逆に言えば、女性はそもそも自分には返せるような力はないと、自分自身を見切ってしまっている側面もあるかもしれない。

 

女性は人間関係を築くのは得意だから、それを上手に活用出来たらもっといい関係になれる。
前述した女性経営者のように、先に助けてから「私も助けてもらっていい?」とお願いした方が取り入れやすいかもしれない。

お願いするのは、私も苦手だ。だけど助けることにはあまり躊躇がない。

心理学では、返報性の法則があるという。また、「やってあげた」ということで距離感が縮まるともいわれている。

 

いずれにしても、日頃から見返りを返せるように広い人脈と、信頼にあたる自身の人間性をつくり続け、人間関係を活かすことを意識することで、手に入れられるものが増え、さらにお互いに活かせる良質の関係性が出来れば、大きな心の満足感を味わうことができるだろうと思う。

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