コーチングの神様が教える「できる女」の法則 サリーヘルゲセン著 より、女性特有の12の悪癖について、気づきが多かったので、一つずつ触れていきたい。
こういった本は「できる女」とか「キャリアアップ」という言葉が、重たく感じられてしまう。
こういう種類の言葉が出てくるだけで、なんとなく気後れしたり、「私なんかふさわしくない」と、まさに感じてしまうのだけど、仕事で昇進していくためだけでなく、「自分を大事する」という視点から、この悪癖を俯瞰して頂ければと思う。
関連記事:
【本レビュー】女性たちはどうやって上昇するか?|コーチングの神様が教える「できる女」の法則 サリー・ヘルゲセン
サリーが女性リーダー達に調査したところによると、2つの点が一貫して目立っていた。
① 社内の若い女性のもっとも強いところは何かを尋ねると、ほぼ全員が、質の高い仕事を達成する能力だと答えた。
「任務を与えららえると、人一倍努力の努力をする」
「非常に入念な準備をし、一点一滴もおろそかにせず、手抜かりのないようにする。
締め切りを必ず守ろうとし、きちんと出社する。
任せた仕事はきちんとやってくれると、信頼している」
② 社内の若い女性で悪いところは何かを尋ねた。これまた一貫して
「注目してもらって外から成功が見えるようにしないこと」
「同僚の男性よりもよく働くのに、やったことを自分の手柄だと知られないようにわざわざ努力する。
『私』という言葉を使うのを好まない。 多くの人が貢献したかのように見せる」
また、サリーが別のワークショップで、女性リーダー達に、「なぜ自分の功績をはっきり言おうとしないのか」聞いてみると、次のような回答が多いそうだ。
「社内で注目されるために、自分から功績を言うような、そんな嫌な人間になるのは嫌だ」
「いい仕事をしたら、自然とわかってくれると信じている」
私にも思い当たる節がある。本当は言いたいし、認められたいのに、謙虚でなければいけない、はしたない、みっともない。
残念ながらこれらの言動や振る舞いは周りに誤解を与える。
「彼女は、そんなに目立ちたくないんだよ。リーダーとかさ」
「今の仕事で十分に満足しているから、新しいことに挑戦したいなんて思ってないんじゃないかな」
と見えるらしい。なんてこと!
果たして、この結果は自分が望んでいるものだろうか?
自分の実績をちゃんと言わない⇒嫌な人間になりたくない⇒言わない私はいい人だ⇒いい人だから、今の環境やポジションで十分満足なのだ・・・
自分にそう言い聞かせて、納得させようとしていない?
納得しているつもりなのに、周りが羨ましくならない?
もし、何年たってもいつもまでの自分に言い聞かせているのであれば、違う方法を試すときかもしれない。
サリーは、対処方法の一つとしてこう書いている。
誰かが褒めてくれたら、「ありがとう」だけを言うこと。
×「ありがとう。みんな頑張ってくれたから、私は特にやってないのよ」
×「ありがとう。ラッキーだったの」
×「ありがとう。でもあまり大変じゃなかったのよ」
〇「ありがとう。そう言ってくれて嬉しい」
〇「ありがとう。ちょっと頑張ったんだよね」
〇「ありがとう!」
自分の口癖に気づくだけで、変わってくる。
意外なことに、たったこれだけでも、慣れた習性を変えるには、自分の感情との折り合いをつけるために、思った以上に時間がかかると思うし、途中で「こんなことやっても意味ない」と元に戻ろうとするかもしれない。
でも、大丈夫。友人やコーチなど周りの力を遠慮なく借りよう。
望んでいる環境やポジション・承認を手に入れる一歩を踏み出そう!
何度でも言うが、それが自分を本当に大事にするということだと、私は思っている。