コーチングの神様が教える「できる女」の法則 サリーヘルゲセン著 より、女性特有の12の悪癖。今回は「その5:初日から協力者を得ようとしない」
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[悪癖 その5] 初日から協力者を得ようとしない
これは、新しいポジションついたり、環境に入ったりした時に、すぐに「協力者になってね」とお願いする事ではなく、将来的に協力関係になりそうな人脈と信頼を築きはじめる、という意味でサリーは使っている。
リーダーとして役割を与えられても、女性は悪癖3「専門性を過大評価する」と悪癖4「人間関係を築くだけで活用しない」が始動し、リーダーとしての成果を出すのが遅くなる。または、達成できずにがっかりさせる。
対照的に、男性は新しいポジションに就くと、「この仕事で成功するには誰と繋がりを持つべきだろう」と質問するところから始める。彼らの成功への道は、「何を」「どのように」マスターすることではなく「誰が」にかかっていると思う。彼らは人との結びつきを仕事で一番重要な部分だとみる。そして初日から関係構築をしようとする。
サリー・ヘルゲセン
ふーむ。とても興味深い。すべての男性がそう考えるのではないと思うが、そういう意識があるのか。
そう考えると、女性でもSNSでどんな人と繋がっているか、どれだけ多くの繋がりを持っているか、などでぐーんと人気が出て、さらに強い力を持った人脈とつながる方もいる。その人は、この法則を知っているのかもしれない。
また、この「悪癖5」の章であげられているダイアナの例を読んで、女性が男性の多い職場でリーダーに抜擢される場合、専門的知識には期待していないことが多いのではないか?と感じた。
専門的知識は、メンバーの方が良質で多量に持っている。
では、なぜ抜擢されたのか?
不必要なもめごとや意地の張り合いをなくし、チームとしてまとめて、チームとして機動させるためではないか?いわゆる女性らしい関わり方がもたらす影響を期待しているのではないか。
私の成功を願う気持ちはゼロ。妬み辛みの思いで重苦しい雰囲気でした。わたしにできることは、明るく振る舞い、彼らにいじめられないようにすることだけ。彼らと仲間になろうとするなんて、とんでもないことでした。
コーチングの神様が教える「できる女」の法則より
そんなダイアナが、どうやって切り抜け、チームメンバーが気を許すようになったのか。
「人脈づくり」から始まったその経緯はおもしろい。
しかし、よくよく思い返すと、男性でもよくドラマなどで見かけている。
「人脈づくり」と「お願いし、お願いされる関係づくり」は、キャリアを最大化する仕掛けかもしれないと、感じられてきた。