コーチングの神様が教える「できる女」の法則 サリーヘルゲセン著 より、女性特有の12の悪癖。
その7は「完璧主義の罠にはまる」
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[悪癖 その7] 完璧主義の罠にはまる
私の周りでも、完璧主義でありたい女性は多い。
素晴らしい作品づくりをしている男性などを見ると、男性にいないわけではないが、ビジネスで見ることは少ないように感じる。
加えて、女性の方が自分が持つ完璧主義を上手に使えていない気がする。
§完璧主義により、自分も周りもストレスになる
§詳細にこだわり大きな枠組みが見えない(シニアな立場において)
§うまくいかない些細なことにイライラし、後ろ向きな態度、全体を「台無しにする」
§完璧が非現実的なため失望する
上記は、本の中にある完璧主義のデメリットをまとめたものだ。立場によって異なると思うが、ある程度の職務経験を積んだ女性には、ぜひリーダーになって後輩を育てて欲しい、自尊心を高めて欲しいと私は願う。
そのためには今までうまく行っていた「完璧主義」という武器を手放す必要がある。
特に「完璧主義」という武器は、失敗しないことを目的としているので、挑戦や人間関係づくりとの相性は悪いように思う。(人間関係づくりに成功はない、、、)
使えない武器をいつまでも持ち続けるのは、例え現在うまく行っていなかったとしても、自らが造り上げた「自分らしさ」を失うと思い込んでいるからだ。
エグゼクティブ・レベルの男性は大胆不敵にリスクをとることで報酬を得ている。
同等のレベルの女性は精密さ、正確さで報酬を得る。
サリーは、女性が完璧である理由としては、周りからそれを期待されて育てられること、男性社会の中では、女性の小さなミスが大きく批判的に見られるなどを挙げている。
そうなると、リーダーになる女性は周りにも厳しくなり、失敗を恐れるので新しいチャレンジもしない「現状維持」になる。
このようなリーダーを組織が欲しているわけではない。
組織に限らず、周りに完璧さを求められていると感じることが、女性自身持つアンコンシャス・バイアスなのかもしれない。
完璧主義が悪いとは思わないが、完璧主義が自分の望む環境や立場を手に入れる事を邪魔しているのであれば、一度手放そう。その代わりにサリーから私が受け取ったメッセージはこうだ。
「うまく行かなかった時のリカバリー力を高めよう。自分は対応できるという自信を持とう!」