【育児×キャリア シリーズ】産後クライシスを乗り越えろ!育休なしで産後の妻をサポートする方法 (4)夫も育児を「自分ごと」とし、産後の妻の一番の味方になろう!

【育児×キャリア シリーズ】産後クライシスを乗り越えろ!育休なしで産後の妻をサポートする方法 (4)夫も育児を「自分ごと」とし、産後の妻の一番の味方になろう!

【育児×キャリア シリーズ】産後クライシスを乗り越えろ!育休なしで産後の妻をサポートする方法 (4)夫も育児を「自分ごと」とし、産後の妻の一番の味方になろう!

【育児×キャリア シリーズ】
2人の幼児の現役ワーママライターによる体験談を基にした記事をお届けします。
「育休なしで産後の妻をサポートする方法 全4回」の最終回です。


フリーライターの小林なつめです。

今回の記事のタイトルは「産後クライシスを乗り越えろ!育休なしで産後の妻をサポートする方法」…書き始めてから、こんなに重いテーマを【育児×キャリア シリーズ】 の初回に持ってきたことを、半ば後悔した。

なぜならどのような書き方をしても、昼間外で働いている夫諸兄に、「出勤前も帰宅後も、夜間も働き続けろ!」という内容になってしまうからだ。仕事や働き方によっては実現不可能だろうし、だからといって、妻と夫のどちらかを悪者にしたいわけではない。

しかし、時代は確実に変わってきている。数年前まで、公園や病院の子どもの付き添いは、ほぼ母親しか見掛けなかったが、最近では半数以上が父親という場面も珍しくない。母親が一人で育児をする時代は終わりつつあり、同時に、父親が一人で稼ぐ時代も終わりつつある。「普通に」育児に関わる父親が増えれば、会社や社会は変わらざるをえなくなるはずだ。

それならばいっそ、育児をキツいタスクの1つとして、ただこなすのではなく、「さまざまな経験をしよう!」という心持ちで取り組んだ方がいい。子どもが赤ちゃんの時期は本当に貴重で、この楽しみや喜び、そして悩みや苦労を、母親に独り占めさせてはもったいない。父親も母親も可能な限り育児に関わって、子が巣立った後に、笑いながら思い出話でもできたら素敵だ。

今回紹介した方法全てを実践する必要はない。というか多分無理だろう。でも、少なくとも産後の赤ちゃんの育児を「他人ごと」「母親ごと」にはしないでほしい。夫にも育児を「自分ごと」として、自分にできることを少しでもやってみてほしいのだ。

産後の夫は、自分のことを自分でやるのは当たり前。加えて妻のサポートや赤ちゃんのお世話も、何ができるのか、どうしたら妻を支えられるのか、自分で考えて動いてほしい。夫が育児に参加しようという意志を示してくれると、妻はとても安心する。「1人でやらなくても大丈夫」「一緒にやろうとしてくれる人がいる」と、心強く感じられるからだ。

育児において孤独は大きな落とし穴だ。妻が足を掬われないように、夫はできるだけ、妻に孤独な育児をさせずに済むような行動を心がけてほしい。そうすれば妻は夫を味方、仲間だと認識できるだろう。対応を間違えれば、妻にとって夫は最大の敵となってしまう。せっかく縁あってパートナーになったのに、最愛の子どもの誕生がきっかけで、そんな関係になるのは、あまりに悲しすぎる。

まずは自分にできることをリストアップして、片っ端からやり、妻の反応を見よう。できることのリストアップは妻の妊娠中にやっておき、可能であれば、家事のスキルも磨いておくといい。

子育てはその段階ごとに違った大変さがあるが、産後直後は特別だと思う。この大切な時期に、妻と赤ちゃんに真摯に向き合っていれば、きっと産後クライシスは乗り越えられる。そして、夫婦のみならず、親子、家族みんなの関係性が、よりよいものとなるに違いない。

 

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