【育児×キャリア シリーズ】
2人の幼児の現役ワーママライターによる体験談を基にした記事をお届けします。
「育休なしで産後の妻をサポートする方法 全4回」の第3回です。
フリーライターの小林なつめです。
「(2)母乳育児には手や口を出さず、夜勤には積極的に参加しよう」では、授乳と夜勤の大変さについてまとめた。ここでは、実際に私が育休なしの夫にしてもらって助かったことを、大きく2つに分けて紹介する。
1.夜勤のサポート
夜勤で行うことは主に以下の3つだ。
・オムツ替え
・授乳(母乳orミルク)
・寝かしつけ(抱っこ)
メインは授乳だが、吐き戻しのリスクを考え、先にオムツを替える。授乳は母乳かミルク、あるいはどちらも。授乳後には寝かしつけが必要となることもある。泣き声で起きてから、寝かしつけが済むまでに、30分〜1時間ほどかかる。
月齢にもよるが、夜勤は一晩(20時〜8時)に1〜3回ほど。夫には母乳による授乳以外のサポートが可能だが、最も大切なのは、赤ちゃんの泣き声で起きることだ。起きなければ何もできないが、起きさえすれば何かができる。「自分がやらねば誰がやる」という心持ちでいてほしい。
我が家の場合、産後も夫は普段通りに働いている。しかし産後すぐの時期、夫は赤ちゃんの泣き声で起き、積極的にお世話をしていた。その後起きる回数は減り、産後半年となる今は、私が頼んだ時のみミルクの調乳をしている。産後すぐにずいぶん助けられたので、私は今の夫の対応に十分満足だ。
このように、月齢が低い時期ほど、夫の夜勤参加には意味がある。数ヶ月の頑張りで、妻との関係性が変わってくるかもしれない。
2.在宅時の家事育児
前提として、夫婦の家事スキルには大きな差がない方がいい。夫婦2人の時は、夫が家事をしなくても、生活は問題なく回っただろう。しかし赤ちゃんがいると、話は違ってくる。夫婦2人がお互いに不満なく、赤ちゃんのいる日常を送るためには、同等の家事スキルがあるのが理想だ。互いが互いに依存せずに済むように、生活力を身につけ、自立した関係を目指したい。
私は第二子出産後、平日日中の家事と次子の育児を担当している。フリーランスなので、産後1ヶ月ほどで仕事も徐々に開始した。夫はフルタイムで仕事をしているが、在宅時には家事育児にフルコミットしている。
私と夫の平日は、産後~現在まで、以下のようなタイムスケジュールで回っている。
【小林家メンバー:私(妻)、夫、長子(4歳/保育園年中)、次子(5カ月)】
※・(中点)のついたタスクが家事・育児にまつわるタスク
私 | 夫 | |
6時 | 次子と寝ている | 起床 ・長子を起こす ・朝食準備・補助 ・保育園の支度 |
7時 | 次子と起床 | ・保育園への送り |
8時~16時 | 仕事 ・洗濯 ・掃除 ・次子の育児 (授乳、離乳食準備・補助、オムツ交換、寝かしつけなど)・夕食づくり |
出勤
退勤 |
17時 | ・保育園の迎え | |
18時 | ・夕食準備(時には調理も)・補助 | |
19時 | ・夕食の後片付け ・子どもの沐浴・入浴(着替え、スキンケア) ・長子の歯みがき ・絵本の読み聞かせ ・次子のミルクの調乳・授乳 ・次子のオムツ替え |
|
20時~21時 | ・子どもの寝かしつけ | |
24時
2時 4時 |
・夜勤(おむつ替え、母乳授乳、ミルク調乳・授乳、寝かしつけ)
※左時間のうち、1~3回/晩 |
・夕食の食器洗い・片付け ・夜勤(ミルク調乳) |
参考 「仕事と育児の計画書(家事・育児分担表)」(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000904521.xlsx
休日には、夫と私の2人で、家事育児をシェアしている。中でも私の苦手な炊事を、夫が担当してくれるのはありがたい。私の中で食事作りは、家事の中で最も荷が重い仕事だからだ。
時短のきく洗濯や掃除と違い、料理をするにはある程度の段取りが必要で、時間と手間がかかる。手持ちの食材で献立を決め、効率的に作業しなければならず、頭を使う家事でもある。平日だと、子どもが泣くたびに作業を中断しなければならず、これも結構なストレスだ。
炊事を毎日休みなく続けるのは、なかなか大変だ。週末に代わってもらえるだけで、ずいぶん羽が伸ばせる。もちろん、夫が食事を作っている間は、他の家事や育児をすることになるので、休めるわけではないのだけれど…。
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