【育児×キャリア シリーズ】産後クライシスを乗り越えろ!育休なしで産後の妻をサポートする方法 (1)産後クライシスとは?夫に知っておいてほしいこと

【育児×キャリア シリーズ】産後クライシスを乗り越えろ!育休なしで産後の妻をサポートする方法 (1)産後クライシスとは?夫に知っておいてほしいこと

産後クライシスを乗り越えろ!育休なしで産後の妻をサポートする方法 (1)産後クライシスとは?夫に知っておいてほしいこと

今回からはじまった【育児×キャリア シリーズ】
2人の幼児の現役ワーママライターによる体験談を基にした記事をお届けします。
まずは、「育休なしで産後の妻をサポートする方法 全4回」の第1回です。


フリーライターの小林なつめです。

私は今年1月、第二子を出産した。第一子育児の経験も踏まえ、産後の生活で懸念していたことの1つに、産後クライシスがある。そこで今回は自分の体験をベースに、産後クライシス回避のための、夫による妻のサポート方法について記したい。

まずは産後クライシスについて簡単にまとめる。産後クライシスとは、出産をきっかけに夫婦間に何らかのギャップが生じ、急激に関係が悪化する現象で、産後数年間のうちに起こりやすいとされている。夫婦共にお互いへの不満やストレスを溜め込んでいる可能性があるが、妻が夫に不満を抱くケースが多い。

その場合の原因のほとんどが、「産後の妻に対する、夫の理解の欠如とサポート不足」だと、私は考えている。

妻は出産後、心身共にボロボロの状態で、24時間体制の育児に当たらなくてはならない。初産の場合には特に、女性にとっても、育児の全てが初めての経験だ。暴走する女性ホルモンと睡眠不足を抱え、過酷な日常をこなすこととなる。

たとえ夫が外で働きながらも家事育児を平等に分担し、献身的に妻を支えていたとしても、妻が「自分は一人だ」と、育児中に孤独感や閉塞感を覚えないことはないだろう。夫は「自分がどんなに頑張っても、産後の妻は常に孤独と戦いながら過ごしている」という事実を念頭においておこう。

間違ってもよその夫と自分を比較し「自分はこんなにやっているのに」などと言ってはダメだ。妻の方こそ「私は一人でこんなにやっている」と思っている。しかし日本では「母親は育児をやって当たり前」という価値観が普通なので、妻側はそんなことをわざわざ言わないだけだ。

とはいえ夫諸兄は、産後の妻にどのようなサポートをすべきなのか、わからない人が多いのではないだろうか。しかし妻にも、夫に何をサポートしてもらうべきなのか…やってもらわないとわからない。産後すぐの妻の育児のポテンシャルは夫と大差ないので、「わからない」のは夫婦ともに同じなのだ。

(残念なことに、この「わからない感じ」は、1人目でも2人目でも変わらない。赤ちゃんは1人ひとり違うし、成長の段階でお世話の仕方も異なるからだ。何人目の子どもであれ、その子や、その子のお世話について「わかった!」と言い切るのは難しいのではないだろうか。たとえ「わかった!」と思う瞬間があっても、それはあくまでもその一瞬のことだ。)

一般的に育児の主体は母親だとされるが、妻の育児に対する経験値は、産後すぐであればあるほど、夫と変わらない。退院直後ならば、妻のアドバンテージは、入院中のたった数日間だけ。だからもちろん、赤ちゃんのことも、育児のことも、夫が思っているほど妻は知っちゃいない。産後の妻をサポートしたいなら、「妻のようにうまくできないかも…」という心配は全くいらない。その気持ちはむしろ邪魔になるので、早めに捨てておこう。

まずは頭で考えるのではなく、手足を動かしてはどうだろう。赤ちゃんの抱っこ、オムツ替え、沐浴、寝かしつけ、ミルクの調乳・授乳、その他家事とタスクは山盛りだ。兎にも角にも目の前のタスクを、一つずつ崩していく必要がある。

 

【参考サイト】
産後クライシスの症状や原因とは?対処法についても解説 | リーガライフラボ

Dr.リノ氏のツイート
https://twitter.com/awaguni_deko8/status/1034310555601793024?s=21&t=2nSUp0Wdp-AA8EMqDc3_BQ

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