【育児×キャリア シリーズ】収入の差が生む夫婦間格差(1)「仕事減らせば?」夫の言葉に大激怒!

【育児×キャリア シリーズ】収入の差が生む夫婦間格差(1)「仕事減らせば?」夫の言葉に大激怒!

収入の差が生む夫婦間格差(1) 「仕事減らせば?」夫の言葉に大激怒! |リアンブルーコーチング舎フリーライターの小林なつめです。

過去の自分への怒り

去る8月のこと…私は怒り、後悔していた。何に対してかというと、夫に、そして過去の自分にだ。具体的にいうと、以前書いた記事(【育児×キャリア シリーズ】産後クライシスを乗り越えろ!育休なしで産後の妻をサポートする方法(3))で、「産後すぐにずいぶん助けられたので、私は今の夫の対応に十分満足だ。」と言い切ってしまった自分にだ。

あの記事を書いていた時には、ほとんど本心からそう思っていた。実はチラッと「こういう書き方をすると、今後何かあった時に後悔するだろうな」という思いが頭をかすめたのは事実だ。それにも関わらずなぜああ書いたかというと、「私の心身ともに余裕のあるタイミングだったから」といわざるを得ない。

あれから時間が経ち、次子の成長に従い、状況は変化した。一番大きかったのは、次男の夜泣きが始まったことだ。今はまた落ち着いているが、一時期は大変だった。普段は1、2回のところが5、6回泣いて起き、ひどい時には寝付いて30分以内に起きてしまう。寝つきも悪く、ぐずる次子を抱っこして30分以上歩き回ることもザラだった。

ビチビチと魚のように暴れる10㎏近い次子を抱えて、私は途方に暮れた。眠る夫の寝顔を眺めながら、幾度となく「あんなこと書かなきゃよかった」と思った。(とはいえ限界を感じた時は、夫を足でつついて起こしていたが…)

そしてこの溜め込んだ怒りが頂点に達する日がきた。

 

余裕のない私に夫がかけた言葉

そのころ、私には余裕がなかった。次子は7月に長子と同じ園に通い始めたのだが、1週間の慣らし保育を終えた週末に体調を崩し、登園できなくなっていた。そのまま8月に入り、子どもたちの通っている園には新型コロナウイルスの陽性者が一気に増えた。そのタイミングで長男も体調を崩したため、2週間登園自粛をさせていたのだ。家事と育児、迫りくる〆切に翻弄されながら、もやもやを抱えて過ごす日々だった。

そんな時に夫からかけられた言葉が「大変なら仕事減らしたら?」だった。

子どもたちの登園自粛は、私がフリーランスだからできたことだ。夫婦ともに会社勤めだったらできなかっただろう。そして自粛させることは「私が」決めた。自粛の皺寄せはすべて私にくるとわかってはいたが、その時はそれがベストな選択だと考えた。

想像通り、私の生活は一変した。昼間は子どもたちを見ながらスキマ時間で仕事をしようと試みる。でも4歳と0歳をワンオペで見ながら仕事なんて、できっこない。できたとしても、子どもの活動を制限しなければ無理だった。必然的に夜、子どもを寝かしつけた後にも仕事をしなければならなくなった。それまで通り、夜泣き対応も私がしていたので、睡眠不足で心身ともにきつかった。

そんな私の様子を見るにつけ、夫は「妻の負担を減らしてあげたい」と思ってくれたのだろう。その気持ち自体はありがたい。でも「大変なら仕事減らしたら?」というセリフは完全に間違いだった。なぜかというと、これは思いやりの皮をかぶった「丸投げ」に過ぎないからだ。私が仕事を減らしても、夫には痛くも痒くもない。だから軽く口にできたのだろう。

来週へつづく…

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