フリーライターの小林なつめです。
女性のキャリアはライフステージに左右されがち。
1つのキャリアを追求したくても、さまざまな事情で続けられないということがよくある。
例えば夫の転勤や、妊娠によるマタハラ、保育園に入れなかったり、育児と仕事の両立が困難だったり…本人に落ち度がなくても、止むを得ず離職するパターンが少なくない。
そこで知っておきたいのがパラレルキャリアだ。
思いがけずキャリアを中断せざるをえなかった時、あなたの身を助けてくれるかもしれない。
パラレルキャリアとは、元々は経営学者のドラッカーが提唱したもので、「本業とは別に、第二のキャリアを築くこと」を意味する。
本来は企業に属して基盤となる収入を得つつ、報酬の有無を問わないセカンドキャリアを築くというキャリアスタイルを指す。
企業に属さず、収入を得ていない専業主婦であっても、家事や育児、介護を本業と捉えれば、パラレルキャリアの道が開けるのではないだろうか。
パラレルキャリアを築く近道として、すでにある趣味や好きなモノ・コトを極めて、新たなキャリアとして育てる方法をおすすめしたい。始める時点では、直接得られる報酬は二の次で、育む過程に価値を置こう。無報酬のボランティア活動も、立派なパラレルキャリアだ。
キャリアを育てた結果、報酬を得て、生活の糧にする選択肢もあると考えるとよい。専業主婦なら、扶養内で収入を得ることもできる。
次にいくつか、パラレルキャリアのアイデアを紹介する。
・スポーツや音楽
趣味として楽しむ人の多いジャンル。学生時代にクラブや部活としての経験がある人も多いのでは?スポーツなら選手、音楽なら歌手や奏者のように自らが主体となってもいいし、ジュニアクラブやカルチャースクールなどの指導者としての活動も考えられる。
・ものづくり
お菓子作りやハンドメイド、あるいはイラスト、デザインといった成果物としてのモノを作るジャンル。ある程度の経験を積んで自信がつけば、フリマサイトなどで、成果物の販売も可能。お店を出すのも夢じゃないかもしれない。
・スキル
料理や掃除などの家事、写真撮影などのスキルを身につけたり、極めたりするジャンル。ものづくりとは違い、成果物のみを提供するのは難しいかもしれない。でもマッチングサービスなどを利用すれば、技術を提供して収入が得られる。
パラレルキャリアは、稼ぎのために身につけるものではない。また、誰かと比較するものでもない。
でももしあなたが、せっかく始めるからには、それなりの成果を得たい、収入を得ることを目標にしたいと思ったら、インターネットの発信力を積極的に利用すること。
さまざまなネット上のサービスを活用すれば、本業の仕事や育児、介護をしながら、仕事の幅を広げられる。
気になるのであれば、自分の可能性を信じて、ぜひチャレンジしてみてほしい。
【参考URL】
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