人口オーナス期とは?日本の経済発展のカギは、性別役割分業の脱却にあり

人口オーナス期とは?日本の経済発展のカギは、性別役割分業の脱却にあり

人口オーナス期とは?日本の経済発展のカギは、性別役割分業の脱却にあり

フリーライターの小林なつめです。

 

「人口オーナス期」という言葉を知っているだろうか。オーナス(onus)とは、「重荷」や「負担」を意味する言葉。
現代では「賞与」や「特別手当」を意味するボーナス(bonus)の対義語に当たると考えれば、わかりやすいかもしれない。

人口ボーナス期
・15~64歳の生産年齢人口が、それ以外の従属人口の2倍以上ある状態。
・労働力人口の割合が高く、高齢者が少ないので「若い国」と呼ばれる。
・日本では1960~1990年代初めまで人口ボーナス期で急速な経済発展を遂げた。

 

人口オーナス期
・総人口に占める高齢者や子どもなど、従属人口の割合が高い状態。
・生産年齢人口が少なく、「年老いた国」と呼ばれる。
・日本では1990年代半ばから少子高齢化に伴い、人口オーナス期に入った。

 

ここで注目したいのが「人口ボーナス期」は一度しか訪れないという現実だ。
一度人口オーナス期に突入したら、そこからは入りっぱなしとなる。
でも、だからといって経済発展をあきらめなければならないというわけではない。

人口オーナス期に経済発展するためには、働き方の見直しがマストだ。
人口ボーナス期と人口オーナス期、それぞれにふさわしい働き方がある。具体的には以下のような転換が望ましい。

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その中でも重要なポイントとなるのが、女性の働き方だ。
労働力人口を増やすためには、女性の社会進出が欠かせない。
人口ボーナス期の働き方は、まさに「24時間戦えますか」(1989年の新語・流行語大賞)の価値観で、昭和~平成初期にかけて、男社会が作り上げてきたものだ。
しかし人口オーナス期では、それとほぼ正反対の働き方への転換が求められる。

現状、女性は家事や育児、介護などのケア労働の多くを担っており、両立ができずにキャリアから振り落とされることが多い。
たとえ両立できたとしても、妊娠や出産をきっかけに出世コースから外されてしまう、「マミートラック」という罠もある。

男女両方の多様性ある労働力が必要ならば、女性だけにケア労働を押し付けていては、いずれ立ち行かなくなってしまうだろう。
早いうちに性別役割分業から脱却し、男女共に労働とケア労働を平等にシェアするのが理想だ。

さらに企業はこの新しい働き方を支えるため、女性が男性と同じように、仕事で活躍できる組織づくりに着手する必要がある。
そのためには女性の働きやすさを実現するのはもちろん、男性が女性と共に家事、育児、介護などのケア労働に取り組みやすい体制を整えなくてはならない。

人口オーナス期において経済発展を遂げるためには、男性と女性両方の働き方を根底から見直し、支えるような「働き方改革」が求められる。

【参考資料】
人口オーナス期に経済発展するためには(株式会社ワーク・ライフバランス)

「男女格差後進国」の衝撃 ~無意識のジェンダー・バイアスを克服する~(小学館新書)
【本レビュー】臆せずに一人の人間として声をあげよう「男女格差後進国」の衝撃:治部れんげ著

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