校長先生が女性だということは、女の子にどんな影響を及ぼすか

校長先生が女性だということは、女の子にどんな影響を及ぼすか

校長先生が女性だということは、女の子にどんな影響を及ぼすか

フリーライターの小林なつめです。

 

あなたは、学生時代の校長先生のことを覚えていますか?

私が覚えている校長先生は、小学生のころの女性の先生1人だけです。

女性だから覚えているのか、その先生の子どもへの働きかけが素晴らしかったからなのか、それは定かではありません。

その先生が500人ほどの児童の顔と名前を全部覚えていたこと、1人ひとりと校長室で面談をしてくれていたことなどを考えると、先生の努力の賜物かもしれません。

また、私がいま働いている小学校の校長も、女性です。そのため、私は、少なくとも「小学校」の校長には、女性が多いのではないかと思っていました。

でも、先日友人と話していたとき「私は女性の校長先生に会ったことがない…」と言っていて、「女性の校長って、思っているより少ないのかも?」と思い、調べてみました。

 

すると、校長に占める女性の割合は、小学校では、2024 年に28.4%と3割弱。中学校は12.2%、高校 12%と1割強で、想像よりずっと少ないと分かりました。

出典:「学校基本調査」にみる初等中等教育における管理職に占める女性の割合(2024年度版)

 

小学校の教員全体における女性の割合は62.9%と、過半数が女性なのです。それなのに校長の割合は28.4%。全体の4割に満たない男性教員が、校長の7割を占める計算です。

「小学校の先生」は女性が多いのに、教頭、校長などの管理職となると、圧倒的に男性が増える…となると、「女性校長」と出会わずに卒業する児童も大勢いるということです。

男性の校長先生しか知らない子どもたちの目から見ると、「偉い男性の先生を、女性の先生がサポートする」構図に見えてしまうのではないでしょうか。

「先生」と呼ばれる職業には、教員のほかに、医師、弁護士、政治家、大学教授などがあります。どの仕事も、人に尊敬される、いわゆる「偉い人」の就く仕事です。

それぞれの職業の女性の割合を調べたところ、以下のような結果でした。

 

・医師  …23.6%(2022年厚生労働省発表)

・弁護士 …19.8%(2023年版「弁護士白書」)

・政治家 …19.0%(2024年 国会議員数)

・大学教授…27.8%(2024年度「学校基本調査」)

・小学校長…28.4%(同上)

 

どの職業も2~3割にとどまっています。

子どもたちもメディアなどでよく目にする「偉い人たちの集合写真」。20人が写っているとして、15人は男性、女性は5人いればいい方という感じでしょう。

 

だからこそ、子どものころに出会う「女性の偉い人」の存在は重要です。

女性校長と出会った子どもたちは「女性でも校長先生になれる」「女性もリーダーシップを取れる存在だ」ということを、知らず知らずのうちに学ぶでしょう。

特に女の子にとっては、女性校長の存在そのものが、将来への希望となり、視野を広げてくれるのではないでしょうか。

 

因果関係は定かではありませんが、私の勤務先での今年の運動会では、応援団長と副団長4人のうち、3人が女の子でした。

今を生きる彼らには「リーダーにふさわしいのは男子」「女子がリーダーなんて変」という思い込みや偏見は全くなさそうで、頼もしい限りです。

 

 

【参考】

国立女性教育会館リポジトリ「「学校基本調査」にみる初等中等教育における管理職に占める女性の割合(2024年度版)

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