女性「ならでは」の感性、能力って?私たち女性は何を期待されているのか

女性「ならでは」の感性、能力って?私たち女性は何を期待されているのか

女性「ならでは」の感性、能力って?私たち女性は何を期待されているのか

フリーライターの小林なつめです。

ライターの案件募集で、「女性歓迎」という文句を時々見かける。わざわざこのような言葉を添えるということは、女性「ならでは」の何かを求めてるんだろうと思いつつ眺めている。ライターやカメラマン、美術や音楽のアーティストなど、表現する仕事をしていると、この傾向は顕著かもしれない。

ドラマや映画などのフィクションの世界では、一般企業で働く女性も、「女性らしい対応」や「女性ならではの感性」を求められたり、褒められたりする場面がよく登場する。お馴染みのシーンなので、「はいはい、いつものやつね」と、時に鼻白んでしまうこともある。

そもそも男性「ならでは」と言わないのに、わざわざ女性「ならでは」と言うのが、この言葉のおかしさを証明している。男性はあるがままの姿を肯定されるのに、女性は性別「ならでは」の強みを持てと強要されているかのようだ。私たちは、一体どんな女性「ならでは」の感性や能力を求められているのだろうか。

キーワードとなりそうな単語を並べてみる。

・感受性の強さ
「感性」とは、なんらかの外的刺激を受けた際の心の動きを指す。感受性やセンスとも言い換えられる。美意識の高さや、トレンドを読み取る力などもここに含まれる。

・共感性の高さ(気遣い、気配り)
他人と共にする感性を共感性という。相手の気持ちや感情に寄り添う力のこと。共感性の高さは、誰かを気遣ったり、周りに気配りをしたりする行動につながる。

・コミュニケーション力
女性は男性と比べてお喋りで、コミュニケーションをとるのが得意だといわれる。しかしこれは、誰かと一緒に働く以上、性別を問わず必要となる能力だろう。

・サポート力
表舞台に立つ機会の多い男性と比べて、女性は縁の下の力持ちとしての仕事に従事する場合が多い。例えば事務職や秘書、看護師など。

どれも女性の方が高いと言われる能力だ。確かに感受性の強さや共感性の高さについては、女性優位だという説もある。しかし基本的には、向き不向きや得意不得意に性差はない。(「男性脳と女性脳って本当に違うの?科学的根拠はある?組織運営への生かし方とは」参照)

つまり「女性だから〇〇の能力がある」というよりも、「女性だから〇〇の能力を求められる」傾向にあると考える方が自然だ。

私たち女性は、男性と同じように人の数だけそれぞれの個性がある。女性という性別でひとまとめにして、女性「ならでは」の能力を求めるのは、言葉を変えて女性「らしさ」を求めているのと同じだ。

だからもし職場で「女性ならでは」の何かを求められても、応じる必要はない。それが何なのか、どういうものなのか、思い悩まなくていい。「女性ならでは」の感性や能力や「女性らしさ」を褒められても、嬉しくなければ喜んでみせなくていい。

「ならでは」は一見女性を持ち上げるような言葉だが、結局は性役割(ジェンダーロール)の押し付けに過ぎないのだ。


【多賀からひと言】

「ならでは」「らしさ」は厄介なものだ。
「子どもらしさ」「女性らしさ」「男性ならでは」は、一括りにするから扱いやすくなるから、まるで狭い囲いの中に閉じ込めているようだ。

「自分らしさ」という言葉でさえ、自分を囲いの中に閉じ込めてしまうことがある。

あなたの感じる「らしさ」が居心地のいい場所であれば、問題はない。
あなたの周りの「らしさ」は居心地のいい場所ですか?


【参考URL】
「女性ならではの感性生かして」はNGワード?問題点は:日経xwoman
感性とは – コトバンク
【感性】の意味正しく理解できてる!? 感性を鋭くするためにできることとは | Domani
ニューロセクシズムとは何か?「脳の男女差」に潜むわな:日経xwoman
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性役割とは – コトバンク

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