
フリーライターの小林なつめです。
実は今、うちの夫、無職です。
8月いっぱいで辞めると元職場に伝え、それまでに転職活動もしてたのですが、転職先が決まる前にデッドラインがきてしまい、無職期間がスタートしました。
その時点での私の感想は「あーらら」。さほど何の感情も抱いていませんでした。
私も働いているし、最近は失業手当も早めに出るし、それなら家計はトントンで、赤字にもならない計算だったからです。(そういえば、退職金はもらったのかな?知りませんが…)
むしろ「お、長子(小学生)の早帰りの日に対応してもらえる!」「突然の発熱による呼び出しにも対応してもらえるし…」など、今まで私と夫で6:4くらいだった家事・育児の負担率が、逆転するのでは?(何なら10やってもらっても…)くらいに期待していたのです。
でも、現実はどうでしょう。
毎日私が仕事帰りに作っていた夕飯は、夫が作るようになり、その負担は減りました。
でも、保育園の送迎は、これまでは行きと帰りで分担していたのに、なぜか私が送迎の両方を担うようになり…掃除・洗濯、その他の家事も、私はこれまでと変わらずやっています。
つまり、平日昼間に夫がずっと家にいるのに、家事・育児の負担率はほぼ変わらず…何なら、夫がずっと家にいる分、ストレスだけが増えた生活となったのです。
以前、私が外で働かず、在宅でライター仕事をしていたときには、私はできる限りの家事を担っていました。掃除と洗濯、買い物は平日の昼間に済ませ、夕飯作りをして、もちろん保育園の送迎もして…それが当たり前だと思っていたのです。
だって私は家にいるから。夫ほど稼いでいないから…。
だから、夫も家にいるようになれば…当時の私と違って仕事もしておらず、就活だけだし、「最低でも以前の私と同じくらいには、家事をするようになるのだろう」と思っていました…が、期待は見事に裏切られたのです。
それどころか、平日昼間にやっておいてほしいこと(布団干し、庭の草刈り、リビングの掃除など)を頼んだだけで、イヤな顔をします。もちろん、言わなければ、やりません。
せっかく平日昼間に人がいるのだからと、役所や郵便局、図書館への用事も数回だけ頼みましたが、すごく嫌がられました。
在宅だったころの私は、「喜んで!」とやっていたことばかりなのに…外出のついででできるのに…なぜ!?どうやら夫は、就活以外の用事ではなるべく外出したくないようでした。
このとき、私の頭に浮かんだのが、下のグラフでした。

出典:プレジデントオンライン「「『俺より稼げたら家事やるよ』のウソ」妻の稼ぎが増えても夫の家事が全然増えない理由」
少し古い調査データではありますが、要は「妻の稼ぎが多くても、その分、夫が家事・育児を多く担うとは限らない」ということが分かるグラフです。
グラフを見ると、最も夫が家事をするのは、妻と稼ぎ割合が半々か、少し妻の方が多い層。妻の稼ぎがそれ以上でも以下でも、夫の家事・育児負担率は下がってしまうそうなのです。
「「「うちの夫、まさに今この状況です!」」」
このグラフを作成した佐藤一磨氏は、この原因を「性別役割分業意識」だと考えています。
性別役割分業の考え方が「男性の家事・育児参加を阻む「見えない壁」として存在」しているのではないかというのです。
私も実感として、同じ考えを持ちました。
私が在宅で働いていたころ、仕事と同じくらい家事・育児も必死でやっていたのは「夫ほど稼いでいないから」そして「稼ぎの少ない妻は、その分家事・育児をするべきだと思っていたから」です。
つまり「妻」は、そして「母」は「そうすべき(夫より稼ぎが少ない分、家事・育児を負担すべき)」だという価値観や固定観念が、私を突き動かしていたのです。
反面、夫はどうでしょう。夫にとってあるべき「夫」そして「父」の姿とは?それはたぶん「働き、必要に応じて家事・育児もする」というものなのではないかと思います。
だから、「働き」という前提がなくなったところで、「その分家事と育児は全部やらなきゃ」という考えには至らない。そんなこと思いつきもしないのかもしれません。
結局、私たち夫婦にとってベストなのは、お互い同じくらいの収入が合って、私が少し多めに家事・育児を負担するスタイルのようです。
私のこの気づき、夫に伝えても恐らく伝わりません。
…なるべく早く職場復帰してくれることを願うばかりです。
【参考】
■ PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)「「『俺より稼げたら家事やるよ』のウソ」妻の稼ぎが増えても夫の家事が全然増えない理由 男性の家庭参画を阻むガラスの天井」
■ Job総研プラス「共働きの家事分担を収入で決めるのはアリ?Job総研調査から見る「男女平等」の理想と現実」