こんにちは。多賀です。
さて月曜日、論語とコーチング。
今日の章もとても有名な文で、孔子が伝えたいことを示している、勇気をくれるものです。
論語とコーチング一覧はこちら
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子曰わく、参(さん)や、吾が道は一以(いつもっ)て之を貫く。
曽子曰わく、唯(い)。
子出ず。
門人(もんじん)問うて曰わく、何の謂いぞや。
曽子曰わく、夫子(ふうし)の道は忠恕(ちゅうじょ)のみ。(rijin4-15)
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孔子が言われた。
「参(曽子の名)よ、私の道は一つで貫いている」
曽子が答えた「はい」
孔子が出て行った。
他の門人が「どういう意味ですか」と問うた。
曽子が答えた。
「先生の道は、忠(誠実)と恕(おもいやり)だ」
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孔子と曽子の会話を聞いて、他の門人はわからなかったが、曽子にはすぐにわかった。
だから、孔子の後継者として最も年少の弟子、曽子が選ばれたのだ。
それは、若いうちから教育を受けていたからであろうか。
それもただ言葉だけでなく、態度や行動で示していたからこそ、何を大事に貫いているのかを理解していたのだ。
リーダーにもこういうメンバーがいるなら、幸運である。
自分の信念を自分のことのように理解しているのだ。
私の知り合いの経営者も、一つのことを常に繰り替えし言っている。
「仕事も家庭も自分を喜ばす前に、周りを喜ばす」
だから周りにいるほぼ全員と言っていいほど、知っている。要するに、耳にタコが出来るほど、同じことの繰り返しで、会うたびに言っているからだ。そして、その通りの行動をして売り上げは嘘のように伸びている。
本人曰く、そうやって動いていれば、数年後に必ず返ってくるのだと。
自分さえ飽きずに言い続けられることはあるだろうか?
言い続けていることと、行動のギャップにも負けずに、信念の体現のために動いていられるだろうか。
<論語とコーチング> (※論語を素直に解釈したわけではなく、あくまでも超訳・私見です)
リーダーが言った。
「私の道は、たった一つの信念を貫いているだけだ」
メンバーの一人が言った。
「そうですね」
リーダーが出て行った。
他のメンバーが訊いた「どういうこと?」
「リーダーの人生は、ただただ誠実さと思いやりだけなんだよ」
~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~