コストだけではなく、メンバーの心構えやモチベーションへの影響も忘れずに(論語・八佾3-17)

コストだけではなく、メンバーの心構えやモチベーションへの影響も忘れずに(論語・八佾3-17)

コストだけではなく、メンバーの心構えやモチベーションへの影響も忘れずに(論語・八佾3-17)|リアンブルーコーチング舎

こんにちは。多賀です。

年度初めの新しいことに向けて動くざわめきと、GW前の賑わい準備などで、勝手に焦っている毎日ですが、気を取り直して月曜日、論語とコーチングです。

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子貢 、告朔(こくさく)の餼羊(きよう)を去らんと欲す。
子曰わく、賜や、女は其の羊を愛(おし)む。
我は其の禮(れい)を愛(おし)む。(Hachiitsu3-17)

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子貢が告朔の礼(毎月朔日に行われる儀式)に生肉の羊を供えることをやめるのがよいと思った。
孔子先生が仰った。
「賜(し・子貢の名)よ、お前は羊を惜しんでいるのだな。
私はそれによって礼が失われることを惜しむよ。

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毎月行われる形骸化された儀式に使われる羊は、勿体ないのではないか?と商売気質の子貢が言うと、孔子はそれよりも礼儀が失われることが心配だと言った。

無駄を省くことは、文化の発展により優先されることが多い。
例えば神棚の榊の交換は、毎月1日と15日、または毎月1日に行なうのが一般的だそうだ。
それもコストと考えてしまえば、省くことになるだろうが、榊を変えることによって、毎月1回姿勢を正されるのであれば、大きな意味がある。

古くから続いている慣習の中から、何を残し何を省くのか?
人にどんな影響があるのかを、よく吟味していくのが大事なのであろう。

 

<論語とコーチング>

コストを考えて無駄だと思われることは、直ぐに削ってしまいたいだろうが、
それがメンバーの心構えやモチベーションにどう影響するかを忘れずに考えよう。

 

~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~

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