リーダーを打診されたら、遠慮なく受けよう(論語・学而1-10)

リーダーを打診されたら、遠慮なく受けよう(論語・学而1-10)

リーダーを打診されたら、遠慮なく受けよう(学而1-10)子禽(しきん)、子貢に問うて曰(い)わく、夫子(ふうし)の是の邦に至るや、必ず其の政を聞く、之を求めたるか、
抑々(そもそも)之を與えたるか。
子貢曰わく、夫子は温・良・恭・儉・譲(おんりょうきょうけんじょう)、以って之を得たり。
夫子の之を求むるは、其れ諸れ人の之を求むるに異なるか。(Gakuji1-10)

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子禽(しきん)が子貢に尋ねた。
「孔先生は、どこの国に行かれても、必ず政治について聞かれるが、それはご自分から求められたものか、
それとも先方からもちかけられたものでしょうか。」

子貢(しこう)はこれに対し、
「孔先生はお人柄がおだやかで素直、うやうやしくて行いにしまりがあり、
それに謙虚で人に譲るところがあるので、自ずから先方から求められたのである。
したがって先生が求められるのは、一般の人の求め方と大いに違うように思う。」

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突然、周りの評価が得られ、ちょっとしたリーダーや取りまとめを任されることがあったら、
よほどの貧乏くじでない限りは、遠慮なく受けてほしいと思う。

特に女性は自分の能力を低く見積もりがちだし、無意識に低く見せることでリスクヘッジしたりする。
リスクヘッジしてしまうのは、これまた無意識の「ちゃんとやらなきゃ」「失敗してはいけない」という思い込みなんだけど。

周囲は感覚的であるかもしれないけど、あなたの普段の行い、振る舞いから「出来そう」と判断したのだ。
本当に「出来そうにない」「めちゃめちゃにされそう」と感じていたら、オファーはこない。

これまでのことが評価されたと喜んで、受けてみよう。
その際には、勝手に自分でハードルを上げず、

「自分に求められている役割は何か?」
「どこまでできれば合格点か」
「迷ったときは誰に相談すればいいか?」

などをきちんと確認して、こっちにリスクヘッジを取ろう。

インポスター症候群にも気をつけて、どんどん活躍していこう!

 

~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~

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