その行動、違うことなし?!(論語・為政2-5)

その行動、違うことなし?!(論語・為政2-5)

その行動、違うことなし?!(為政2-5)|リアンブルーコーチング舎

こんにちは。多賀です。本日は月曜日、論語。

ここから「孝(親孝行)」について4つ続く。
そのうちの1番目は孟懿子という重臣が問うた時。

問う人が誰かによって、孔子はそれぞれ別々に答えている。
相手に合わせて答えているのか、大事な要素を分けて伝えているのか、私にはわからないが、違う答えであることがとてもおもしろい。


孟懿子(もういし) 、孝を問う。子曰わく、違うこと無し。
樊遅(はんち)御(ぎょ)たり。
子之(これ)に告げて曰(のたま)わく、孟孫(もうそん)孝を我に問う、我こたえて曰わく、違(たが)うこと無しと。
樊遅曰わく、何の謂(いい)ぞや。
子曰わく、生けるには、之に事(つか)うるに禮(れい)を以てし、死すれば之を葬るに禮を以てし、之を祭るに禮を以てす。(Isei2-5)

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孟懿子(魯の大夫)が孝行について尋ねた。
先師が答えられた。
「違うことがないようになさることがよろしいかと存じます。」
車の御者をしていた樊遅が
「孟孫が孝行について聞かれたので『違うことがないようになさることが、よろしいかと存じます』と答えたよ」と言われた。
樊遅が、「どういう意味ですか」と尋ねた。
孔子先生が言われた。
「親が生きている時には礼によって仕える。亡くなった時には礼によって葬り、礼によって祭ると言う意味だ」

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親孝行について尋ねられた孔子が、親に対していつでも礼をもって接する事を説いている。
論語において「礼」は軸となる考え方の一つであるから、それをいかなる時も忘れないようにすることが、大事だと言っている。

 

<論語とコーチング>

自分が大事にしている考え方さえ、状況が変われば忘れてしまうことや「まあいいか」と
ないがしろにしてしまう事がある。

一貫して「違うことない」行動ができれば、一つ成し遂げていることになる。

 

 

~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~

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