こんにちは。多賀です。
おかげさまで慌ただしい12月を過ごしています。
もっとゆっくりな12月だと思いましたが、来期の研修計画や研修のブラッシュアップとご依頼を頂いております。
好きな仕事をさせて頂いてますので、生みの苦しみを楽しみます。
さて、論語とコーチングです。
論語とコーチング一覧はこちら
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子曰わく、君子は徳を懐(おも)い、小人は土(と)を懐う。
君子は刑(けい)を懐い、小人は恵(けい)を懐う(rijin4-11)
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先師が言われた。
「上に立つ者が自分の行いが徳に合することを思うのに対し、下の者はその土地に安んじて耕作にいそしむことを思う。
上に立つ者がルールに従うことを思うのに対し、下の者はめぐみを与えられることを思う」
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立場や役割の違いにより、また目指しているものの違いにより、大事にすることは違う。
多くの視点は持ちたいものだが、当事者になれば相手の創造は出来ても、実感は薄い。
違うということを理解しているだけで、未来は変わると思う。
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余談だが、一節によると、小人(しょうじん)という概念は、孔子が生きていた時代にはなかったらしく、君子と小人をくらべるこの文は、後世に君子が素晴らしいことを伝えるために作られた文だという。
論語が日本語に訳される際にも、目指したい価値観に合わせて意訳されてきた。この「論語とコーチング」もその一端を握っていると思えば、下手なことは言えない。
君子を説明するために小人を使い、コーチング的リーダーシップを理解してもらうために、論語を使う。
そのことを理解したうえで、楽しんでもらえたら幸いである。文下に記している「もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに」には、そんな想いを置いている。
<論語とコーチング>
リーダーは全体的、長期的、多面的な視点を持って動き、メンバーは今取り掛かっている目の前の仕事を全うする。
リーダーは規則やルールにのっとって行い、メンバーは与えられた環境の中で力を十分に発揮する。
お互いの立場や役割を知ることで、チームの雰囲気や成果は変わってくるだろう。
~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~