曽子曰(い)わく、終を慎み遠きを追えば、民の徳厚きに帰す
(Gakuji1-9)
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曽先生が言われた
親が旅立った後、儀式やしきたりをきちんと行っていけば
人間性は自然と厚くなっていくものだ
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孔子がいた儒家は、葬儀や儀礼をきちんと執り行うという職業集団であり、
だからこそ、出てきた言葉だろう。
ちなみに日本に育った人が持っている「先祖を大事にする」という考えも、儒教からきている。
親の葬儀や喪に服すということを、きちんと行うということは、
何事にもおごらず謙虚に生きていく姿勢に繋がっているのも知れない。
おごらずに謙虚に生きていくということは、周りも自分と同じくらいに大事にすること。
そうしているうちに自然と人間性も高まるだろう。
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会社で言えば、設立記念日など社内イベントにおいて、
これまでに組織に関わり、作り上げ、継続してきた方々に思いを馳せる、という感じだろうか。
もっと日々に落とし込むのなら、朝会社に行った時に、挨拶するというのも、関係性のマナーを表現した儀式と言えるだろう。
そういうことを大事にしている人は、やはり周囲から信頼される人になっていくだろう。
~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~