
フリーライターの小林なつめです。
結婚12年目にして「こんな日が私にやってくるなんて…!!!」と、にわかには信じられない出来事が起こりました。(「食い尽くし系」と子ども優先の「滅私奉『子』的」育児」参照)
ときは2025年8月2日早朝。
私はいつものように4時前に起きて仕事(副業)のノルマを済ませ、珍しく時間が余ったので、朝ご飯の用意をしようとキッチンへ。でも、目的のものが見当たりません。
それは、昨日買ってきた、子どもの朝ご飯用の米粉パン。キッチンのカウンターに置いておいたはずなのに、冷蔵庫、戸棚、ブレッドケース、どこを探してもないのです。
これだけ探してないのなら、すでに誰かのお腹の中だということを疑うほかありません。
でも。
そんなはずはないのです。
これまで記事でも散々書いてきた通り、うちの夫は一言で言うと「メンタル修行僧」タイプの人間。子どもには厳しい方ですが、同時に自分にも厳しい人です。
子どもにはご飯を食べたいだけ食べさせて、自分の分はガマンすることなんて「」はいつものことで、その結果、食事抜きになっても平気な人です。(私にはありえません)
夫が誰かの、特に子どもの食べ物を勝手に食べるなんて、まずありえないのです。実際、そんなことをしたことは記憶にある限り、一度もありません。(私は何度かあります)
その朝、夫は子どもよりも遅く起きてきました。これもまた、めったにないことです。なにしろ夫は朝ご飯の担当で、長子が夏休みに入ってからは、弁当づくりもしているからです。
起きてきた夫に、半信半疑のままパンのことを訊くと…寝ぼけながら「食べたかったから」と、すごく小さな声で罪を認めました。
あれから3日たった今でこそ笑い話になりましたが、あのときの告白は衝撃的でした。信頼を重ねてきた12年を、大げさでなく、たった一度の過ちでひっくり返されたのです。
「夫が子どもの食べ物を食べた」…この事実に打ちのめされ、ショック過ぎて泣きそうになった(実際のところ少し泣いた)ほどでした。当然ですが、次子も泣いていました。
夫が食べてしまった米粉パンは、前の日に私が次子と一緒に買ってきたパンでした。
次子は朝食にご飯を食べるのが苦手なのですが、パンは好きでよく食べます。でも夫は朝からご飯のしっかりした朝食を食べさせたがるので、妥協策として「米粉パンならいいかも」と、私なりに考えがあって買ってきたのです。
買ったその日にパンを食べたがり、何度もねだってきた次子には「明日の朝ご飯で食べようね」と言い聞かせて止めており、そのことを夫も知っていました。
子どもの好きなパン。
朝食べる約束をしていたパン…
それなのに勝手に食べた、自分の欲望を優先して…その事実は受け入れがたいものでした。子どもや自分のことを、ないがしろにされた感じがしたのです。
食い尽くし系の夫を持つ妻は、日々こんな思いをしているのでしょうか。自分のものを勝手に食べられてしまう行為は、私が思っていたよりだいぶ、傷つく仕打ちでした。
夫のために言い訳をするならば、夫は前の晩、珍しく深酒をしたそうです。それで少しつまめるものを探していて、カウンターに無造作に置かれていたパンを食べてしまったのです。
このように、「食い尽くした」側からすると、ほんの出来心に過ぎないことです。
でもやられた側からすると、自分は相手にとって、一時の食欲次第でないがしろにしていい存在に過ぎないんだと、思い知らされる行為です。
「食い尽くし系夫」には、自分の軽はずみな行動が、家族にものすごいショックと失望を与えていることを、自覚してほしいものです。
食い尽くしをしないために必要なのは、少しの想像力です。「食い尽くし」という行為は、がっかりさせたくない、悲しませたくない相手に取るべき行動ではありません。
また、やられた側は、無理して相手を許す必要は全くありません。相手が明らかにおかしいことをしているのですから。
【参考】
■ 「食い尽くし系」と子ども優先の「滅私奉『子』的」育児」