「和をもって貴しとなす」の語源になった論語 ルール・マナーと調和の美しき狭間(学而1-12)

「和をもって貴しとなす」の語源になった論語 ルール・マナーと調和の美しき狭間(学而1-12)

「和をもって貴しとなす」の語源になった論語 ルール・マナーと調和の美しき狭間(学而1-12)

 

有子(ゆうし)曰(い)わく、禮(れい)の和を用て貴しと為すは、先王の道も斯(これ)を美と為す。
小大之に由(よ)れば、行わざれる所あり。
和を知りて和すれども禮(れい)を以って之を節せざれば、亦行うべからざるなり。(Gakuji1-12)

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有先生が言われた。
礼(社会における儀式・節度ある人間関係)に於いて和(調和)を尊いとするのは、昔の王の道も美しいことだとした。
しかし、すべてを和一点張りでいこうとすると、うまくいかないことがある。
和の貴いことを知って、和しても礼を以て調整しないと、またうまくいかないのである。

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聖徳太子の定めた十七条憲法の第一条で有名な「和をもって貴しとなす」の語源になった言葉。
厳しい(現代でいう)ルールだけでやろうとせず、人と人とが親しくすることも貴いものとする。

昔の王たちも、それが美しいことだとした。
たぶん、ルールだけで誰かを切り捨てるのではなく、王自身も周りの人と交流する、意見を聞くことが
模範的であるとしたのであろう。
当時は、王の子と言えどもルールを破ると、処刑して統制しようとしていた背景もあるかもしれない。

しかし、すべてを親しさだけで判断すると、情に流されてようないことも見逃すようになったり、
なあなあになってしまったりする。

人と親しく交流することは大事だと知りながら、ルールも同時にバランスよく取り入れないと、
また物事はうまくいかないものだ。


上司と親しく話をしたり、議論を交わせることは大事だが、礼儀の気持ちも大事だ。
一緒に遊びにでかけた時に、親しみを持ってタメ口でからかっても、そういう関係性なら許してもらえるが、
お客様の前で同じような態度をとっては、上司としても気分はよくないし、お客様からの信頼にも関わる。

マナーを行うにあたっても、崩すことはいつでもできるから、最低限のマナー(挨拶、お辞儀、敬語など)は、一度はきちんと習得しておくべきだと思う。

堅苦しい関係性では、いい仕事もできないが、崩し過ぎても、いい関係性だとお互い感じることができないだろう。

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