自分の嫉妬心を知れば、コミュニケーションも1on1もうまくいく|パラドックス思考

自分の嫉妬心を知れば、コミュニケーションも1on1もうまくいく|パラドックス思考

自分の嫉妬心を知れば、コミュニケーションも1on1もうまくいく|パラドックス思考

こんにちは、多賀です。

最近、組織のエンパワーメントやコミュニケーションに関する案件が多く、しかも短時間で何らかの効果を求められ、いろいろ調べたり考えたりしていますが、ここ数年のトレンドは、「感情」です。

話を聴く、承認するなど、ポジティブな感情や信頼関係つくるための手法から、感情そのものをどう理解し、扱っていくかにシフトしています。EQ、アンガーマネジメント、心理的安全性などの言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。

18年くらい前に「これからは心の時代」という言葉を聞いたとき、私は既にコーチングスキルを身につけていて、EQなどの知識もあったのですが「心の時代」を明確にイメージできておらず、こんな形になるのかと、大変興味深く見ています。

 

さて、本題の嫉妬心について記されていたのは、以前本レビューの記事でご紹介した「【本レビュー】矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる「パラドックス思考」 舘野泰一・安斎勇樹 著」です。

パラドックス思考 ─ 矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる

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人の中には矛盾した感情「感情パラドックス」があり、それを理解しないと最適な問題解決が行われない。だからその心の奥底の「隠れた感情」を発掘しよう!と発掘方法を書いてくれています。

それで、隠れた感情の一つが「嫉妬心」。

嫉妬心とは、他人が自分より優れて居たり、恵まれていたりする状況に「羨ましい」「妬ましい」と感じることで、これ自体はネガティブな感情です。

「パラドックス思考」P.214

80年代に「ジェラシー♪」と歌った歌もありましたね(笑) これまではネガティブな感情だから蓋をした方がいいと判断してきましたが、心の時代はそれを表に出して眺めてみよう!です。

その方法とは?

嫉妬心チェック:嫉妬していることはないか?

① 褒められている第三者を見たときに、何ともいえない気持ちになって、黙り込んでしまうことはないか?

②どうしても認められない”成功者”は?

③”羨ましい”という気持ちを悟られたくないときはないか?

「パラドックス思考」P.215

私にも何とも言えない気持ち、羨ましいという気持ちあります、あります!
SNSの投稿で誰かの仕事が順調そうに見える、海外留学をしている、MBAを持っているなど見ると、羨まし~~い!とイラッ!があわさった嫉妬心が出てきます。

それを「あー、そんなこと感じちゃいけない。忘れよう!」と終わらせるのが、これまででした。
本書では、ここで自分の感情をちゃんと対処すれば、「自分が本当に望んでいることは何か?」に辿り着くと指南しています。

ここに私の考えを足させて頂くと、それが本当に自分を大事にすることにもなっていると思います。

ポイントは、

これらの嫉妬心を生み出している「原因」を考えます。

・・・

「悔しかったから」などと単純化せず、なるべく詳細に記述することです。

「パラドックス思考」P.216

 

どうもここを単純化させてしまったり、必要以上に複雑化したり、自分の外側で起こっている事として処理したりしてしまうので、いつまで経っても本質に辿り着けず苦しんでいる方が多いように感じます。

本記事では、嫉妬心がコミュニケーションや1on1に影響するので、特にリーダーは「自分の嫉妬心に気づこう・知ろう」止まりにしますが、本書には原因を探った具体例3つが記載されていますので、ぜひ手に取ってみて下さい。

ネガティブな感情もポジティブな感情も、それぞれ役割があると思います。感情を深堀る旅、楽しんでみて下さいね。

 

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