あなたのチームを壊している真の原因は 「防御」「無視・逃避」かもしれない?!

あなたのチームを壊している真の原因は 「防御」「無視・逃避」かもしれない?!

あなたのチームを壊している真の原因は、 「防御」「無視・逃避」かもしれない?! |リアンブルーコーチング舎

こんにちは。多賀恵子です。

あなたのチームは健全に動いていますか?

私は、クライアント企業様でのチームづくりに関わったり、リーダーをさせて頂くチームがあったり、メンバーとしてフォロワーシップを出したり、それぞれの場面でコーチングを使っています。

20年位前のビジネス組織に対してのコーチングは、「上から指示命令をするトップダウンの時代は終わった。これからは、メンバー一人一人が自発的に考えて動ける時代です」がメッセージでした。

ですから研修内でも上司の方々に対して「指示命令で伝えるよりも、メンバーの話を聴きましょう」「威圧的ではなく、相手を理解しましょう」と伝え続けてきました。
どちらかというと権力のある人、発言力の高い人に対しての行動修正にフォーカスしたもので、そこをスタートにメンバーに発言を積極的にしてもらえる環境を整え、自分で考え行動する変容を起こし、チームと会社の成果につなげようとしたものです。

 

時代は移り変わり多様性が大事にされる時代になってきました。「自分らしさ」を大事にし、それぞれのよさを包含する時代です。

SNSによってユーザーネームじゃないと発言できない風潮が広がる中、価値観の違いを受け入れる多様性を示すために、相手を傷つけないために発言する人の数が減ってきている感をひしひしと感じます。
もともと日本の文化では、空気を読む、余計なことは口に出さない、自分よりも周りを大事に、我慢するなど、消極的な振る舞いが支持されてきたというのもあるのでしょう。

多様性の中では、声が大きい人、鋭い発言をする人も、指摘する人も大事にされるはずです。実際に、そういう方々によって、物事が進んだり、スピードアップすることは起きています。

 

ところがいまだにチームの中ではこういう声が大きい人、鋭い発言をする人も、指摘する人を押さえつけることによって、上手く回そうとする方法が多く取られています。

もちろんハラスメントには反対ですが、発言することに抵抗がない人が、発言を我慢する努力の一方で、発言をあまりしない人は、頑張って言葉を出す意識が必要です。
傍観者も然りです。関係ない振りをしても、実際にはその場を作っている一人であることは間違いありません。

ジョン・ゴッドマン博士は、「関係性を破綻させる4毒素」として、「非難」「侮辱・見下し」「防御」「無視・逃避」の4つを上げました。

 

関係性を破綻させる4毒素

「非難」
「侮辱・見下し」
「防御」
「無視・逃避」

 

これをチームに当てはめた場合、「非難」「侮辱・見下し」は、毒素としてわかりやすいが、「防御」「無視・逃避」は一見何もしていないのだから、毒素までになっていないだろうと思ってしまうものです。

例えば会社の会議で、Aさんが急にこんなことを言いだします。

あなたのチームを壊している真の原因は 「防御」「無視・逃避」かもしれない?!
こんなんじゃダメですよね。○○の方がいいと思います

あなたのチームを壊している真の原因は 「防御」「無視・逃避」かもしれない?!
いつの間に変わったんですか。聞いていませんが

 

リーダーは、何とかスムーズにいかせようとAさんに説明を始めるでしょう。
すると、その周りで様子を見ていたメンバーは、

こっちに火の粉が降りかからないように
あなたのチームを壊している真の原因は 「防御」「無視・逃避」かもしれない?!
余計な口を出すことは迷惑だろう
あなたのチームを壊している真の原因は 「防御」「無視・逃避」かもしれない?!
何とか早くおさまってほしい
あなたのチームを壊している真の原因は 「防御」「無視・逃避」かもしれない?!
自分は関係ない
あなたのチームを壊している真の原因は 「防御」「無視・逃避」かもしれない?!

と「防御」「無視・逃避」になってしまう。こんな光景をよく見ませんか?

 

・その「防御」「無視・逃避」は、関係性に全く影響はないのでしょうか?
・チームの信頼関係は、会議前と同じでしょうか?

・逆に、「防御」「無視・逃避」が関係性を破綻させていると、チームがお互いに共有できている会議ならどうでしょうか?

会議に参加していたBさんやCさんだって意見があったはずです。二人だけが知っている事情もあったかもしれません。仮に意見がなかったとしても、「ない」ことを表明することは出来るはずです。(もちろん場を取り繕う「ない」では「防御」しているだけです)

 

冒頭に書いた「多様性」を活かすには、相互理解が土台であり、そのためには一人ひとりが責任を持って、声を出し関わる必要があると思います。

「非難」「侮辱・見下し」だけでなく、「防御」「無視・逃避」も毒素であるとチームが共通意識を持つことで、チームの信頼関係は維持されるのです。

 

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