フリーライターの小林なつめです。
前記事「男たちよ、面倒臭くてもまずは「人の話を聞け」【前編】~よくある男女のケンカから~」では、よくある男女のケンカのパターンを取り上げましたが、ほかにも「男性が話を聞かない」「会話を億劫がる」エピソードは枚挙にいとまがありません。
自分の間違いを決して認めない夫
私が最近怒り心頭だったのは、先日、家族で車に乗って出かけたときの話。
夫が目的地までの道を運転中に、「この道、右に曲がるんだっけ?」と訊いてきたので、「曲がらないでまっすぐ行ったら、右手に見えてくるよ」と答えました。
それなのに夫は私の言葉を無視して、次の交差点を右折してしまったのです。
確かに、右に曲がる道も、最終的には目的地にたどり着きます。でも、ひどい回り道で、まっすぐ進むよりも10分以上、余計なドライブをすることになるのです。
なかなか目的地につかずにブーブー文句を言う子どもたちをなだめながら、私は夫のした決断【私の言うことを故意に無視し、我を貫く】に、心底驚いていました。
さらに驚いたのは、夫のこの後の反応です。
私が地図を見せて「こっちは回り道だよ」と言っても、ぐちゃぐちゃ言い訳をして間違いを認めようとせず、帰りに「帰りはこっちの道を行って」と言うと「へいへい」とため息をつきながら、ふてされたような被害者面をしているのです。
こうなるともう、どちらが間違っているのか、いぶかってしまうほどです。
夫の様子を見て「よほど私の言うことを信じたくないんだな。私の言うことを正しいと認める(自分の否を認める)ことは、夫にとって「負け」なんだ…」という考えが、頭をぐるぐる巡りました。「見下されてるなあ」と、心底悔しくもありました。
逆の立場だったら…私なら、どんなに恥ずかしくても自分の非をすぐに認め、夫や子どもに謝ります。
彼は「男」だから、「夫」だから、「父親だから」…格下である「妻」の私に指摘された間違いを素直に認められず、それどころか、こんな尊大な態度を取るのではないでしょうか。
妻の話だけ聞こえないらしい夫
また、先日はXでこんなポストを見かけました。
夫がよそのママの育児をやたら褒め、見習えと言うから、くわしく話を聞いてみたら、全部自分もやっている(夫に話している)内容だった…というエピソードです。
妻の話は聞かないけれど、「よその人」の話はよく聞く夫…これも「夫あるある」なのではないでしょうか。我が家の夫も例外ではありません。
一番そばにいる妻のやっていることにはろくに気づかず、話していることも平気で聞き流すくせに、よその人に聞いたことは、やたらイキイキと話してきたりします。
その「よその人」の属性が妻と同じでも、そこを気にすることはないのです。
これも、男性が「男性が話を聞かない」典型的なパターンではないでしょうか。
男が人の話を聞かないことが、誰かの命を危険にさらしている!?
そして最後に…男性が「話をよく聞かない」ことによる弊害について、東洋経済オンラインで、こんな恐ろしい記事を見かけました。
「女性医師が診る患者は死亡率が低い」の根拠 最も死亡率が高いのは女性患者と男性医師 | The New York Times
これは、2018年8月のアメリカ科学アカデミー紀要に発表された内容を、ニューヨークタイムズがまとめたもので、以下2点の事実が書いてあります。
・男性医師と比べて、女性医師の治療を受けた患者の方が、死亡率が低かった
・最も死亡率が高いのは、女性患者と男性医師の組み合わせ
この原因は定かではありません。
しかし、記事内では、男性医師と女性医師の違いについて、コミュニケーション量(会話時間の長さ)が違う点を挙げ、さらに、男性医師は患者の話を遮りがちだという研究結果が紹介されていました。
女性のみなさん、男性医師に話を遮られた経験、ありませんか?
私は何度もあります。医師に限らず、話を遮ってくるのは、女性よりも男性が多い印象です。個人的に会話相手は、女性の方が多いはずなのですが…。
「最も死亡率が高いのは、女性患者と男性医師の組み合わせ」という事実。非常に遺憾ですが、多くの女性にとっては、納得いく結果なのではないでしょうか。
男性の「女性の話を聞かない」、「ないがしろにする」、「議論を億劫がり、自分の主張を通そうとする」という特徴(クセ?)が、女性の命に関わりすらするという事実。
これこそまさに「俺の話を聞け」(クレイジーケンバンド)ならぬ「女(ひと)の話を聞け」の、最たるエピソードでしょう。
⇒男たちよ、面倒臭くてもまずは「人の話を聞け」【前編】~よくある男女のケンカから~
【参考】
The New York Times「女性医師が診る患者は死亡率が低い」の根拠 最も死亡率が高いのは女性患者と男性医師」