
フリーライターの小林なつめです。
昨年度、私の大学時代の友人が、4年間にわたる長い妊活の末に妊娠、無事出産しました。妊活を始めたころから話を聞いていたこともあり、他人事ではなく、とてもホッとしました。
高校の教員をしている彼女の夫が、1年という長期の育休を取得することとなり、「男性育休」当事者の貴重な意見を聞きたいと熱望、インタビューをさせてもらう運びとなりました。
そこで今回から4回にわたり、育休開始から1カ月半たったタイミングで行った、育休取得に関するインタビュー記事を公開していきます。
初回にあたるこの記事では、夫Hさんに行った、育休取得に関するインタビューをまとめています。
プロフィール
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Hさん(34歳) 職業:高校教員 12年目 育休取得予定期間:1年間(生後4か月~)
妻:Tさん(37歳) 現状は専業主婦 教育現場でのキャリアあり |
★インタビューは質問と回答にN‘sコメント(司会兼聞き手である筆者の視点から見たコメント)を加えた形で構成しています★
【回答】
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① 仕事を一旦休みたかった時期だった 3年ほど重たい仕事が続いており、かなり疲弊していた。 正直なところ、妻の出産は渡りに船というようなタイミングだった。
② 妻を一人にしない方が良さそうだと思った 妊娠中のつらそうな姿を見ていて、産後の心配があった。
③ 子どもの成長を見られる方法が、育休しかなさそうだった 普段の働き方だと、時短を取ったところで、帰りは早くても20時くらい。 幼いうちの子どもの成長を近くで見るには、育休という方法しかなかった。 |
【N‘sコメント】
日本では一度社会人として働き始めたら、長期休みを取るのは難しく、長くて2週間程度。激務を乗り切った後、長い休みが欲しいと思う気持ちは、よく理解できます。
また、子どもの成長を見る方法が「育休しかないかも」というのも、大きな気付きです。
【回答】
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・仕事柄、4~3月の1年度取得するのが、区切りがいいから
実際、同世代の教員仲間も、育休を半年や1年など長期間取る人が多い。 (その多くは妻側の後押しが強かった/中には自ら宣言したという知人も)
・育休中の代替教員も、長期の方が入れやすいので、学校側としても都合がいい |
【N‘sコメント】
職場や仕事に配慮しつつ、なるべく長く取るなら「1年」が最適解だったようです。
【回答】
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・上司 育休の相談をしたのは9月くらい。(予定日より約2カ月、育休取得開始より約半年前) 気になったのは「奥さんは専業主婦?」と確認されたことで、時代錯誤に感じた。
・同僚 激務の3年間を周囲も知っていたという前提もあり、快く受け入れられた。 育児経験者が多いこともあって、取りやすい環境だったと思う。
・妻 妻には元々、育休を取ってほしいと言われていたが、激務時代は考える余裕がなかった。 妻談:以前は気のない反応だったので、取ろうと考えていることを伝えられて驚いた。
・親 妻側「本当に取れるの?」驚きと喜び。 夫側「家の仕事をしてあげてね」後押しと励まし。 |
【N‘sコメント】
上司に「奥さんは専業主婦?」と問われ「え?(なぜそんなことを訊くのか)」と思えるHさん。フラットなジェンダー観をお持ちの方だなと思いました。
【回答】
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特になかった。 むしろご褒美のような感覚だった。 |
【N‘sコメント】
激務が数年続いた後、妻と一緒に我が子の子育てに専念できるのは、Hさんにとって、ご褒美以外の何物でもなかったのだと思います。
働く女性でも、育休を「人生の夏休み」として、前向きに捉えているという話はよく聞きます。もちろん、夫や子ども、環境により状況は大きく異なりますが…。
ひとまず、男性育休を取得した当事者である夫、Hさんに行った、育休取得についてのインタビューをお送りしました。
次は「夫、育休生活2か月目編」に続きます。
【男性育休】当事者インタビュー
No.① 夫、育休取得編 ⇐この記事
No.② 夫、育休生活2か月目編
No.③ 妻の妊娠生活編
No.④ 妻、産後生活編