【本レビュー】女性が管理職になったら読む本 ―「キャリア」と「自分らしさ」を両立させる方法(その2)

【本レビュー】女性が管理職になったら読む本 ―「キャリア」と「自分らしさ」を両立させる方法(その2)

こんにちは。多賀です。

本日は【本レビュー】女性が管理職になったら読む本 ―「キャリア」と「自分らしさ」を両立させる方法(その1)の続き。

 

ギンカ・トーゲル教授は、

「女性の多くは、リーダーは男性のように振る舞わなくてはいけない。と思い込んでいる」と

まず書いていたが、実はもっと奥深かったことがこの本で説明されている。

「男性のように振る舞う女性リーダー」は、男性だけでなく、同性の女性からも反発を受ける。

なぜ、こうした反発が、女性に対してのみ、しかも過剰な反応として起こるのしょうか。

それは、私たちの中に「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」そして「リーダーはこうあるべき」といった固定観念があるためです。

「女性が管理職になったら読む本 -「キャリア」と「自分らしさ」を両立させる方法」

ここまでだと、「まあ、あるだろうな」だけ思っていたが、

さらに本の中で紹介されている米ラトガース大学のラドマン教授らの研究結果を見て、

「ああ、そういうことか!」と深く納得。データはありがたい。

 

ラドマン教授の研修を簡単に説明すると、選ばれた64の特性を

「男性にとっては望ましいが、女性にとってはそうでもない特性」はどれ?
「女性にとっては望ましいが、男性にとってはそうでもない特性」はどれ?

などの質問を用意して調査した。

(アメリカでは832人を対象に実施。男性406名、女性415名、無明記11名

白人44%、アジア人31%、黒人8%、その他の人種8%)

 

その結果、まずはキャリア志向について。

「キャリア志向は男性にとって望ましい特性か」7.74(9段階中)
「キャリア志向は女性にとって望ましい特性か」5.74(9段階中)

 

この時点で、開きがあり女性にはキャリア志向、つまり上へ上へと願望を持って

進むのは望ましいと思っている人が少ないことがわかる。

先ほどこの実験の対象者について書いたが、男女比はほぼ半数なので、

女性でも「キャリア志向は望ましい特性か?」に対し、ネガティブなイメージ

持っていることがわかる。

さらには

「男性にとっては望ましいが、女性にとってはそうでもない特性」

・好戦的 ・積極的 ・自立している ・ハードワーク

「女性にとっては望ましいが、男性にとってはそうでもない特性」

・優しい ・周囲への気遣い ・友好的 ・手助けを惜しまない

という違いがあるそう。

ここで、注目すべきは、男性にとって望ましいとされている特性の多くが、

「社会的・文化的に上位にある人が共通して持っていると考えられている特性」

と合致していることです。

つまり、これまでのリーダーの「こうあるべき」必要な特性は、

男性には望み・女性には望まない特性と一致しているため、

女性リーダーが同じことをしても、嫌われたり、批判されることが起こるということ。

 


(写真はイメージです)

 

かくいう私も、女性が男性的な「こうあるべき」特性を持って行動していると、

「もうちょっと、柔らかくできないものか?」と思っていた一人。

リーダーとして、「頑張れば頑張るほど、男性的になってしまう」と感じること自体、

「こうあるべき」にはまっていたし、女性自身もそのパラドクスを増長して

いたことにも気づかされた。

反省する一方で、勇気づけられた。

これからは、女性の特性も活かせるサーバントリーダーという選択もある。

「こうあるべき」に縛られず、いろいろな特性を持つリーダーが活躍すれば、

もっと可能性は広がるはずだ。

 

おまけ

ニューヨーク大学のマドレーヌ・E・ハイルマン教授らの調査によれば、女性が共同的な特性を示しても「それは当然だ」と受取られるのに対し、男性リーダーが共同的な特性を示すと「類い稀なリーダーである」と高い評価を受けるそうです。

「もちろん、共同的な特性を示すだけでは、周囲からリーダーと見なされることはありません」

と書き加えられているが、今のリーダーシップに加えれば、ちょっとお得かも(笑)

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