おはようございます。多賀です。
孔子の弟子が次々に出てくる公冶長編。
今回は、孔門十哲の一人、子路。
子路は、季路や由とも呼ばれている武勇に優れた人物として描かれています。
孔子のボディガードのような存在だったと思われますが、孔子をとても尊敬していました。
では、論語とコーチング行ってみましょう!
論語とコーチング一覧はこちら
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子曰わく、道行われず、筏(いかだ)に乗りて海に浮かばん。
我に従わんものは、其れ由なるか。
子路之を聞き喜ぶ。
子曰わく、由や勇を好むこと我に過ぎたり。
材を取る所なからん。(kouyatyou5-7)
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孔子が言った。
「国に私が理想とする道が行われないので、私は筏に乗って海に浮かんでどこかへ行こうと思う。
私に従うものは、由(子路の名)だろうか」
子路はこれを聞き喜んだ。
孔子が言った。
「由は私より勇敢なことを好むなぁ。
しかし筏の材料を取る場所は知らないだろう」
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孔子が弟子の特性を観察していて、一番喜ぶ言葉を伝えたことで、弟子の由はとても喜んだのでしょう。
「私よりも○○(ポジティブなこと)が好きだよね、優れているよね」は、承認のフレーズとして持っているといいと思います。
これは部下/メンバーへの尊敬や信頼がないと、リーダーのプライドが勝ってしまい口から出てこないでしょう。
また少し弱みを見せることになるので、勇気も少しだけ必要かもしれませんが、喜んで自分から行動してくれ、能力を発揮してくれるなら、お互いの成長にも繋がります。
見えていなかった「材料調達」は、次への課題として見逃さないのもリーダーの視座の広さと言えます。
<論語とコーチング> (※論語を素直に解釈したわけではなく、あくまでも超訳・私見です)
リーダーが言った。
「あのプロジェクト思ったよりも将来的な実現可能性が低いなあ。
私はいったんじっくり検討しようと思うが、新しいことへのチャレンジも必要だよね。
一緒にやるとしたらAさんかな。」
メンバーのAさんは喜んでチャレンジへの準備を始めた。
「ほんとに、Aさんは私よりも新しいことを立ち上げるのが好きだね。
あ、予算がどれくらい残っているかまず確認しよう」
~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~