そつのない弟子 南容(なんよう) (論語 公冶長5-2)

そつのない弟子 南容(なんよう) (論語 公冶長5-2)

そつのない弟子 南容(なんよう) (論語 公冶長5-2)こんにちは。多賀です。

 

公冶長編は、孔子の弟子の紹介で、その行いからビジネスに結び付けた教訓めいたことを見出そうとしても無理があることから、筆が止まっていた。

しかし、組織メンバーも一人ひとりは違うという側面から言えば、孔子の弟子の個性も様々でどのように見ていたのかは参考になるのではないか。

ということで、久しぶりに続きを書いてみます。

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子、南容を謂う、邦に道有れば棄てられず、邦に道無ければ刑戮(けいごく)より免(まぬか)れん。
其の兄 の子を以て之に妻(めあわ)す。(kouyatyou5-2)

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先生が南容の人柄について言った。
「国の政治が上手く行っている時には主要な役割を任せられるだろうし、国の政治が治まっていない時でも、意図しない刑罰から免れるであろう」
そして、兄の娘との結婚を取り計らった。
※南容は孔子の弟子の一人

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南容という弟子は、そつがないようだ。
どんな環境、どんな人とでも何とかやり抜けてしまう才能があるのだろう。

人の特性を見る際に、国が上手く治まっている時と治まってない時にどういう振る舞いをしているかを見ているのも、孔子が国を平安にしようと願っていたことがうかがえる。

会社の売上がいい時、悪い時
業務が忙しい時、余裕がある時
指示命令があった方がいい時、自発性を促すフォローが強い方がいい時

どちらでもそつなく、敵をつくらず周りと関係性をつくれるのは、やはり強みと言えるだろう。
周りには煙たがっている同僚もいただろうが、南容といい関係性を保っていた方が有利だったのかもしれない。

当時はとにかく生き延びることが優先であった。
そういう点でも安心感が高く、結婚相手として選んだのだろう。

 

<論語とコーチング> (※論語を素直に解釈したわけではなく、あくまでも超訳・私見です)

上司が、自分の部下の一人について言った
「彼は会社の状況がいい時は主要なポストを任せられるだろうし、状況が悪い時でも不利な状態に陥れられることはないだろうね。」

 

~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~

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