人との関わりから学び、時間が余ったら知識を得る(論語・学而1-6)

人との関わりから学び、時間が余ったら知識を得る(論語・学而1-6)

人との関わりから学び、時間が余ったら知識を得る(学而1-6)

 

子曰(のたまわ)く、
弟子(ていし)、入りては則ち孝、
出でては則ち弟、
慎みて信、
汎(ひろ)く衆を愛して仁に親しみ、
行いて余力あれば、則ち持って文を学べ。
(Gakuji1-6)

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孔子先生が言われた。
「若者の修養の道は、家に在っては孝を尽くし、
社会に出たら、年長者や経験者にまず謙虚に学び、
評価や批評を言う前に、誠実に行動し、
多くの人と関わって、人格者に親しみ、
そのうえで余力があれば、書物を読みなさい」

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若者たちへの「親や年長者に口答えせずに、とにかく謙虚に従いなさい」というのは、
今の時代では、古臭く感じてしまうだろう。
ひどい親はニュースで流れるように実在しているから、
それに値する人には従わなくてもいいと、正直なところ私は思っている。

逆に言えば、「汎(ひろ)く衆を愛して仁に親しみ」ができれば、
そんな年長者を生み出すことがないだろうという、
負のサイクルの断ち切りを示しているのかもしれない。

だから、若者に対して、
先に知識の多さを競ったり、言動で言い負かしたり、相手を見下すことよりも、
まず多くの人との関わり方を、関わりながら学びなさい。
関わる姿勢によって、自分がどういう人間かが常に試されるよ。

その中で人格者と言われる人も、見わけられるようになるだろう。
そうしたらその人格者の近くで、よい影響を受けなさい。

ノウハウを手に入れて満足するのではなく、自分の目で見、自分の耳で聞き、
自分で会話をし、思いやりを行動で表すこと。
それがいかに大変なことかを知りなさい。

本を読んでいるだけでは、傷つくことも少ないが、人間的に成長させることにはならないよ。と。

リーダーとしては、若者から知識だけを素晴らしいと言われるのではなく
「人格者だ」と思われる人に近づくために、行動していきましょう。

 

~もうひとりの全く逆の意見を持つ君とともに~

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