男性育休をこれから始まる子育て生活のワンステップに!

フリーライターの小林なつめです。

これまで何度も「男性育休」をテーマにした記事を書いてきた中で、男性、つまり子どもの父親が育休を取る意義について考えてきました。

それはたとえば「妻の産後うつや産後クライシスの予防」のためだったり

「男性育休」取得は妻のため?実は「夫本人」のためでもあるんです

「少子化対策」だったり

男性の育休は少子化を食い止める!?男性育休取得の増加で社会はどう変わるのか

「家庭内に自分(父親)の居場所を作るため」だったり

「育児をする父親」が職場でも家庭でも自分の居場所を作る方法

はたまた「マイノリティになる経験ができる」からだったり…

男性が育休を取る大きな意義のひとつ「マイノリティになる経験をすること」かも!

さまざまな立場、方向性から、意義を見出してきました。

 

今回考えた男性育休の意義は「子どもを育てる生活の基礎作り」です。

以前、私の友人の夫(高校教員)が、1年の育休を取ったため、リアルタイムでインタビューをさせてもらい、記事を書きました。

【男性育休】当事者インタビュー①:~夫、育休取得編~

 

現在、夫のHさんは育休期間が明けて、仕事に戻っています。先日、妻である友人Tさんに会った際、その後の生活について聞いたところ、以下のように話してくれました。

「出産前よりも残業が減って、代わりに早朝出勤をするようになった(→子どもが寝てしまう前に帰宅して、家事育児に関わるため)」

「部活の顧問も、土日の活動が少ない部に変更してもらっていた」

つまり、Hさんは子どもを持つ前とは働き方を変えて、家庭に寄り添う姿勢にシフトしたそうなのです。

 

実はHさん夫婦は、子どもを持つ前から、家事分担や仕事の優先度など、生活の回し方について意見が合わず、結果としてTさんが仕事を退職した過去があります。

こういった経緯も踏まえて考えると、今回の夫Hさんの行動の変化は、妻Tさんにとって、驚くべきものだったようです。

夫の行動が変わったのは、考え方が変わったからでしょう。

好きな仕事に打ち込むのは、もちろん良いことです。でも、自分がそうすることで、誰かに負担をかけていたら…?話が変わってきますよね。

「とはいえ、それが相手にとってどれだけの負担なのか…」相手の生活を知らなければ、想像にも限界があります。

「大変そうだけど、まあ大丈夫だろう」と夫が軽視していれば、知らないうちに妻が追い詰められてしまうというケースも珍しくありません。

Hさん夫婦の場合、夫Hさんの考え方が変わったのは、「育休で1年間妻とともに0~1歳児の育児に取り組んだから」に、ほかならないでしょう。

1年もの間、Hさんは妻と子どもと3人で、みっちり育児生活を送りました。

その生活の中で、子どもの性格や好き嫌い、妻の家事・育児への取り組み方、子どものお世話や1日の時間の流れなど…実際にやってみなければわからないことを実感し、子育てをする生活への解像度がグンと上がったのではないでしょうか。

夫婦間で、家事育児や互いの仕事など、生活の進め方をそれぞれの希望に沿って進めていくには、相互理解が欠かせません。

そして、相手の生活を理解するには、経験するのが一番です。特に家事育児という分野は軽視されがち。やってみなければ、大変さを実感できない人も多いだろうと推測できます。

この話を聞いて、男性育休は、これから数年、いや十数年は続く子育て生活のステップ、最初の一歩なのではないかと考えました。

男性が育休を取るかどうかは、その後の家族の在り方を左右する可能性すら秘めているのではないでしょうか。

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