男性ならではの生きづらさ、「感情の言語化」で解消しよう

男性ならではの生きづらさ、「感情の言語化」で解消しよう

男性ならではの生きづらさ、「感情の言語化」で解消しよう

フリーライターの小林なつめです。

 

以前、別の記事で男女の感情論について考察した。(「感情史に見る男女差。女性が感情的だとされる理由を考えてみた」
その中で「成人男性は感情を制御できる」という社会の論調についてふれた。このイメージは、男性たち自身にどんな影響を与えているのだろうか。

男性は「理性的であるべき」「女性よりも強くないといけない」「人前で泣くのは恥ずかしい」などという価値観を、幼少期から刷り込まれている。たぶん男性なら誰もが一度ならず「男の子なんだから」「男らしくない」といった類の言葉をかけられた経験があるだろう。

「男性のあるべき姿」を押し付けられ続けた結果、男性は自分の感情と向き合い、感情を表現する機会を奪われてしまう。そして、自分の感情を表現するのが苦手な大人に成長する。

自分の感情がわからず、うまく言語化できない。言語化されない感情を抱えていると、イライラや不満が募り、不機嫌な態度や暴言、果ては暴力につながってしまうような人も少なくないようだ。

男性は家庭でも職場でも人の上に立つポジションにつく場合が多く、周囲の人々から忖度されがちだ。
つまり大人になっても自分の気持ちを言葉にする必要に迫られることがない。

でもそんな男性と付き合わなくてはならないパートナーや部下にとって、彼らはとても厄介な存在だ。常に彼らの機嫌を損ねないように立ち回らなくてはならず、いずれ疲弊してしまう。
彼らは自分でも気がつかないうちに、周りを困らせ、苦しませ、傷つけてしまうのだ。

自分の感情を言語化できないと、他者に理解されることも、誰かと真に通じ合うことも難しい。

むっつりと黙り込んだり、不機嫌な態度を取ったりして、自分の気持ちや要望を相手に察するように仕向けるような相手と、誰が真剣に向き合おうと思うだろうか。

幼い頃から「男性だから」とジェンダーのステレオタイプを内面化され、感情を言語化する機会を奪われた結果、男性自身が生きづらくなってしまっている。

感情を言語化する能力は一朝一夕で身につくものではない。
自分の感情を自覚し、分析して、言葉に変えて伝えるためのトレーニングを積まなくてはならない。

でも、いくつになっても遅すぎることはない。自分の中の価値観を変える努力をして、意識的に感情を言語化し、誠意をもって相手に伝えるようにしよう。
感情の言語化ができるようになれば、他者とのコミュニケーションは円滑になり、大切な人ともよい関係を築けるようになるはずだ。

【参考サイト】
男の子の教育、3つのNGポイントは?…“問題のある男”にしない【新時代のジェンダー教育】 | 社会の今、未来の私 | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!
感情の表情表出における状況と性別の効果 |稲嶺・遠藤(琉球大学)感情心理学研究2009年 第17巻 第 2 号 134─142

【参考書籍】
これからの男の子たちへ :「男らしさ」から自由になるためのレッスン 太田 啓子
男性ならではの生きづらさ、「感情の言語化」で解消しよう男性ならではの生きづらさ、「感情の言語化」で解消しよう

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