フリーライターの小林なつめです。
前記事「育児中の妻の「察してちゃん」化問題(1)妻が「察してちゃん」になる理由」では、なぜ妻は「察してちゃん」になってしまうのか、その背景や心情について触れた。今回は妻を「察してちゃん」化させない方法を考えてみたい。
妻の「察してちゃん」化はSOSのサイン!?
総じて妻が「察してちゃん」になるのは、それだけ「たくさんの悩みや迷いを抱え込んでいる」からだ。つまり一種のSOSのサインだと言える。
また、どのケースにも共通して言えるのは、まだ「夫とのより良い関係づくりを諦めていない」ということ。だからこそ、頭の中で色々と考えて、相手に伝えるのが難しくなる。
妻が「察してちゃん」から抜け出すのは簡単だ。夫に思いや希望を伝えればいい。しかしそれを妻に自主的にさせると、妻の負担になる。本当に伝えてしまっていいのかと葛藤したり、どう伝えるべきか考えたりする時間やキャパは妻にあるだろうか。
やはり「その時に、余裕のある方」、つまり大抵の場合、夫側が努力する方が効率的だ。先に述べたように、「察してちゃん」化する妻は、夫との関係をまだ諦めていない。期待を寄せてくれているのだ。その気持ちに報いるには、行動で示すのが一番だろう。
「察してちゃん」化を防ぐには
「察してちゃん」の落とし穴に一度ハマると、なかなか抜け出せない。時間が経つにつれて穴は深くなり、ストレスが積み重なっていく。だから妻が「察してちゃん」になる前に食い止めるべきだろう。そのためにできるのが「家にいる時に単独行動を取らないこと」だ。
家に子どもがいると、親は世話をする必要がある。1人が世話をしているのに、1人が自由な行動をしているのはバランスがおかしい。
職場で手が空いた職員が、忙しくしている同僚を手伝うのは当たり前のことだ。自分の仕事が終わったからと、スマホゲームを始めはしないだろう。自宅でもそれは同じだ。妻が立ち働いている時に、自由に遊んでいてはならない。絶対に何かできることがあるはずだから。
タスクの「見える化」と「共有」で解決!
もし何をすべきかわからないのなら、一度妻と話し合いの場を持ち、朝、昼、晩それぞれの時間帯におけるタスクを洗い出してみるといいだろう。手持ちのメモでもいいし、マグネットシートでタスクボードを作ってもいい。最初は逐一それをチェックしながら家事育児に参加する。慣れれば自然と行動できるようになるはずだ。
また「タスクを共有したい」という夫の姿勢そのものも、妻の「察してちゃん」化を防ぐ。夫が妻の話や希望を聞く姿勢を取っていれば、夫への不満や頼みごとが言い出せず、口をつぐむ必要がなくなるからだ。
妻を「察してちゃん」化させないためには、それなりの努力が必要だ。でも、もしこれから先もいい夫婦でいたいと思っているのなら、欠かせない努力だと考えてほしい。
【参考URL】
◆ 察してほしい妻に指示待ち夫…パートナーとのすれ違い、どう解消する?【犬山紙子×三瓶真理子】 – Woman type[ウーマンタイプ] | 女の転職type
◆ 「察して欲しい」vs「言わなきゃ分からない」、パートナー間のすれ違いはなぜ起こる? – オヤノミカタブログ